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2008年10月の記事

静岡県が多頭飼育の犬の救出へ

今年の7月に新聞やテレビ各局で犬猫の多頭飼育問題が大きく報じられました。その一つのケースが、静岡県における犬の多頭飼育(90頭)です。

「静岡県小山町。農道の行き止まりに看板が見えてきた。「子犬をもらってください!連絡先、×××まで」看板の周りは古タイヤ、古布団、家電製品が山積みだ。トタン板の扉を開けると、3匹の犬が飛び出してきた。悪臭が鼻をつく。犬が詰め込まれたカゴや箱の山。ざっと60匹いた。皮膚病にかかっている犬もいる。地面は糞尿と抜け毛でドロドロだ。ピーク時には約120匹が飼われていたそうだ。「ここはとりわけ劣悪。犬だけでなく。糞尿汚染による感染症が河川を通じて広がらないか心配です」同行した獣医師は話した。隣接する御殿場市の飼い主の男性(72)は、「20年前から捨て犬を飼っている。無責任な飼い主が多いから引き取っている」。放し飼いの犬は水田をあらし、子どもを追いかける。上水道の水源も近くにある。」(朝日新聞:2008年7月17日朝刊より)

飼い主は、はじめは善意で犬を保護していたものの、次第に数が増え、本人も高齢となり世話をしれきなくなって、このような状態に陥ったもののようです。

一般に、多頭飼育が崩壊した場合、衰弱した犬猫は行政に引き取られて殺処分されるのが通例です。しかし、静岡県はこのケースが当初は善意の保護であったことから、生かす方向で飼い主との話し合いを行い、飼い主が所有権を手放した犬から順次引き取り、新しい飼い主探しをすることになったとのことです。

また、救出した犬の治療やケア等については、県とともに地元小山町、県獣医師会、動物愛護ボランティア、県動物保護協会などの協力を得て、救護が行われることになっています。

多頭飼育崩壊の対策事例としては画期的と言えます。

<静岡県のホームページ>

○「小山町の犬多頭飼育の飼い主探しを始めます」
http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-510/seiei/oyamainu2.html

○「小山町の犬多頭飼育の飼い主募集など」
http://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-510/seiei/oyamainu1.html

・取組みについて
・譲渡犬リスト(ただいま作成中です。)
・進捗状況

県では、一時預かりの協力や保護活動への寄付の募集をしていますので、皆さまの善意をお寄せください。

また、今後は、ここまでひどくならないうちに、飼育の指導や改善ができるような制度を設けるように、要望しましょう。

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日本初の家畜福祉学講座・講演会

日本で初めて、大学に家畜福祉学講座が開設されました。

畜産動物のアニマルウェルフェアに関する日本の第一人者である
東北大学大学院農学研究科の佐藤衆介先生のもとで、家畜福祉学
(イシイ)寄附講座が開設されたことを記念して、11月15日、
16日(土・日)に、現地で記念講演会が開催されます。

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日時:2008年11月15日(土)13:00~11月16日(日)12:00
主催:家畜福祉学(イシイ)寄附講座、東北大学大学院農学研究科
   複合生態フィールド教育研究センター
会場、宿泊場所:川渡共同セミナーセンター(東北大学施設)
http://www.bureau.tohoku.ac.jp/gakuseishien/

講演会内容

11月15日(土)13:00受付開始
 ①寄附講座教授(兼任)佐藤衆介 
   『家畜福祉学(イシイ)寄附講座の設立の経緯とその方向性』
 ②(株)イシイ 竹内正博氏
   『寄附講座への期待、家畜福祉に対する生産者からの視点』
 ③あいコープみやぎ 吉武洋子氏 
   『家畜福祉に配慮した生産物への期待と購買者の意識』
 ④寄附講座准教授 二宮 茂 
   『講義:家畜福祉とは、どのように研究するか?』
 ⑤東北大での研究紹介 

 ⑥佐藤衆介 
   『講義:家畜福祉学のこれから』
17:00 終了
  夕食、懇親会

11月16日(日)
 朝食 フィールドセンター案内 11:30解散

参加費は5000円(宿泊、朝食、夕食、懇親会費込みの場合)予定。
申込みは、以下のサイトから(11月7日まで)
http://www.agri.tohoku.ac.jp/animal-welfare/Top.html

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【福島県】パネル展

恒例の「銀河の秋祭り」にパネル出展します。夏祭りに続き、畜産動物のパネル展示とアンケートを
    行います。お手伝い募集中です。

◆ 日時:11日() ※雨天の場合は3日(月祝)に順延
      10:00~16:00

◆場所:「銀河のほとり」
    須賀川市滑川字東町300 電話:0248-73-0331

◆展示パネル:畜産動物の福祉と環境問題など

◆ 連絡先:ALIVE福島 Tel.0247-42-2160

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【福井県】パネル展

展示テーマ「犬猫の殺処分から救命へ」「野生動物との共存のために

◆日時:11日()~日(月) 10:00~17:00

◆場所:福井県大飯郡おおい町 おおい町民センター

◆展示パネル:犬猫問題、野生動物(ニホンザル、クマ)

◆ 連絡先:ALIVE福井

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イルカから地球環境を考える-海・イルカ・人 2008

以下のご案内がありましたので、お知らせいたします。
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イルカから地球環境を考える-海・イルカ・人 2008
- パネル展示 & 講演・トークセッション ー

◆日 時 : 2008年10月27日(月)
◆参加費 : 無 料 (参加者にもれなくプレゼント用意)
◆会 場 : 国立オリンピック記念青少年総合センター
    センター棟4F: 402号&403号室(渋谷区代々木神園町3番1号)
◆交通:小田急線 参宮橋駅下車 7分(駅から道順表示有)
         地下鉄千代田線 代々木公園駅(代々木公園方面出口)10分
      

【402号室会場】

◆ビデオ上映: 12:00~17:30 
*イルカと人間の関係を考えるビデオ(日本語版または日本語字幕)。
「イルカを襲う見えない恐怖ー水銀」制作:OPS、
「水族館のイルカたちはどこから来るの?」制作:ブルーボイス
「野生のオルカを捕獲する?」制作:エルザ自然保護の会、
「イルカのジョジョ海からのメッセージ」制作:サークリット

講 演: 18:30~19:10 
岡崎友紀 「私の人生を変えたクジラたち」
*ザトウクジラに魅せられた長い日々、心躍る数々の体験を映像を交えて、お話いただきます。岡崎さんは写真集「WHALE SONG」(新風舎)も出版。

トークセッション: 19:20~21:00
パネラー/ 岡崎友紀・藤原英司・坂野正人
日本の動物保護活動の草分け的存在で、1970年代からイルカ・クジラの保護を訴え続けているエルザ自然保護の会会長の藤原英司氏も交え、イルカ・オルカ・クジラなど、海の仲間との交流を、さまざまな視点から考えてみませんか?ナビゲーターは、1991年より〔人間とイルカの交流〕をテーマに取材を続けている映像ジャーナリストの坂野正人氏が担当。

【403号室 パネル展示&原画展】 12:00~18:30

 写真展示: 岡崎友紀さん撮影の「ザトウクジラ」をはじめ、野生のイルカたちの躍動感あふれる写真、捕獲されるイルカたちの現実を考える写真を展示。
挿絵画家加藤孝雄氏の原画展示: 映画「フリー・ウィリー」のモデルとなったオルカ「ケイコ」が実際に 野生に戻されるまでを紹介した「ケイコ海へ帰ったオルカ」(集英社刊/辺見栄著)の挿絵を多数展示します。

〈児童コーナーを設けました。お子様づれでどうぞ!〉

ご予約・お問い合わせ
主催:エルザ自然保護の会 HP:http://www.elsaenc.net/
    電話:029-855-8734

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【横浜市】国際フェスタでパネル展

毎年恒例の「横浜国際フェスタ2008」に出展します。

◆日時:1025日()~26日()  10:30~17:00

◆場所:パシフィコ横浜展示ホール
(みなとみらい線みなとみらい駅より徒歩4分、JR京浜東北線桜木町駅より徒歩15分)

◆展示パネル:動物の保護と環境問題など

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【長野県上田市】環境フェアでパネル展

動物の生息環境の保全について考え、人と野生動物との共生を訴えます。

◆日時:1018日()10:00~15:00

◆場所:長野県上田市上田原1640
      創造館1階ホール「うえだ環境フェア」会場

◆展示パネル:野生動物全般&クマ問題

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【都内文京区】犬猫の処分に関する勉強会

犬猫の殺処分数を減らすには
 ~殺処分施設から一時保護施設への転換へ~

平成18年度のALIVEの調査では、飼い主に捨てられるなどして行政の施設に
持ち込まれ殺処分された犬は約11万8000匹、猫は約23万5000匹です。

この数を減らすために、国のレベルでは、動物愛護管理基本指針によって
犬猫の殺処分数半減の方向性が打ち出され、行政が収容した犬猫については、
できるだけ生存の機会を与えようという施策が打ち出されてきています。
これを受けて、都道府県レベルでは「動物愛護管理推進計画」をたて、犬猫の
殺処分数半減計画が実際に動き出そうとしているところです。

しかし、実際に業務を行う地方自治体では、予算も人員もないため取り組みが進まず、
とりわけ保健所や動物愛護センター等の現場のレベルでは、対応がたいへん遅れて
いるという問題もあります。

そこで、今後どのようにすれば、

・行政の施設への犬猫の持込みを減らし、
・引き取られた犬猫の新しい飼い主への譲渡を増やし、
・それらによって、殺処分数を大幅に減少させていくことができるか、
・それをささえるために行政の収容施設の改善はどのようにしたらよいか、
・また、殺処分の方法はこれでいいのか、
といった課題について、改善の方法を考えていきたいと思います。

関心のある皆様のご参加をお待ちいたします。

◆日時:10月13日(月・祝日)午後1時15分~4時45分
◆場所:文京区民センター3階C会議室
 ※文京シビックセンター(区役所のある建物)の斜め向かいです。
   シビックセンターとお間違えのないようにお願いいたします。
◆交通:地下鉄南北線、丸の内線、大江戸線の各後楽園駅3分
   地下鉄三田線春日駅上、JR山手線水道橋8分
◆資料代:500円
◆定員:30名(事前申込み)
    参加ご希望の方は、事務局までお申込みください。

連絡:ALIVE事務局(Tel.03-5978-6272、Fax.03-5978-6273)
メール送信フォームはこちら
http://www.alive-net.net/aboutus/alive-formmail.html

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【京都市】イベントにパネル出展

「京都ベジタリアンフェスティバル2008」に出展参加しパネルを展示します。
ライフスタイルや肉食の問題を、環境・健康・愛護の観点からアピール。

◆日時:105日()10:00~17:00

◆場所:京都市左京区 岡崎公園
(地下鉄東西線東山駅2号出口より徒歩8分)

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