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2009年4月の記事

EUにおける化粧品の動物実験禁止記事

4月24日付けの朝日新聞科学面に「化粧品に動物実験は必要?」という記事が
掲載されました。
3月11日に、EU(ヨーロッパ連合)における化粧品の動物実験原則禁止が発効
したことを受けて、日本の動向を紹介するもので、ALIVEのコメントも載っています。

この記事は、朝日新聞 アスパラクラブのサイトで読むことができます。

化粧品に動物実験は必要?https://aspara.asahi.com/blog/science/entry/NIsEzxqNKG

これに先立ち、日経エコロジー 2009年4月号でも、AVA-net提供の「動物実験に
関する各国の法規制」の現状(日本には動物実験に関して何ら法規制がない現実)
を取り上げています。

トレンド・アンド・ニュース 環境政策
「EUが化粧品で動物実験禁止 国内メーカーも輸出に影響」
http://bizboard.nikkeibp.co.jp/kijiken/summary/20090316/ECO0118H_1416398a.html

また外部のサイトですが、ALIVEとして以下の記事を寄稿しました。
「EUにおける化粧品の動物実験禁止について」
http://www.ponopeople.com/blog/2009/03/post_73.html

なお、5月1日発行の『AVA-net News』No.136 海外ニュースで、詳細を掲載しています。

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「アニマルウエルフェア」で畜産改革記事

3月29日に都内で開催された「世界が動く! アニマルウェルフェア畜産への改革」
シンポジウムはたいへん盛況でした。畜産におけるアニマルウェルフェアに関する
一般の関心が前よりも広がってきていることがわかります。
このシンポジウムについての紹介記事が掲載されていますので、関心のある方は
ご覧ください。

「アニマルウエルフェア」で畜産改革
http://hoppojournal.kitaguni.tv/e936226.html

シンポジウム-世界が動く-アニマルウェルフェア畜産への改革
農業と動物福祉の研究会
http://www.jfawi.org/

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【札幌市】市民ギャラリーでパネル展

 犬や猫の終生飼育と動物実験の現実を知り犠牲のない生活を考えましょう。

◆ 5月16日(土) 10:00~20:30
  5月17日(日) 9:00~19:00

◆「かでる2.7」1階展示ホール(札幌市中央区北2西7)
 JR札幌駅、地下鉄札幌駅または大通駅7~8分

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【長野市】市民ギャラリーでパネル展

「写真展~動物を犠牲にしない生き方を考えよう」
約60枚のパネル展示で動物たちの現状を訴えます。
連休中ですのでご家族、お友達を誘ってお出かけください。

◆日時:52日(土)~5日(火)10:00~17:00

◆場所:長野市新田町 もんぜんぷら座
    3F市民ギャラリー(JR長野駅から徒歩10分)
    近隣に駐車場あり(200円/1時間)

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クローン動物の食用化に反対の意見

体細胞クローン動物の食用化の是非を問う意見募集のパブリックコメントの
締め切りが4月10日となっています。

ALIVEでは食用化に反対する意見を出しました。

主な内容は、以下の通りです。

1.意見の対象が「安全性」に限定され狭すぎること

2.クローン動物は、死産や早死が多く、遺伝子異常による発育障害が多発
するため、動物にとって誕生と成育自体が苦痛であり、動物福祉の観点から
容認できないこと

3.クローン肉の安全性の確認としてマウスやラットに肉を食べさせた結果を
以って安全と結論付けるのは短絡的すぎること

4.子孫に遺伝的疾患が現れる可能性があること

5.クローン動物の大量生産によって受ける消費者の不利益

6.アメリカからクローン動物の肉等が輸入されるおそれ

7.家畜のコピー生産がもたらす遺伝子・個体・種の多少性の消失

8.生命倫理の観点から議論を行うべきこと

 なお、全文をホームページに掲載していますので、どうぞごらん下い。
http://www.alive-net.net/bio-ethics/clone-pubkome.html

多くの人々が「よそ事」と思わず、問題について考えて、意見を出していただき
たいと願っています。

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アースディにパネル出展

アースディは、地球環境のことを考え、私たちのライフスタイルを考え直そうと
いう趣旨のイベントで、日本各地で開催されます。
動物や環境、ライフスタイルの見直しについて知りたい方は、どうぞご参加
ください。

【東京都渋谷区】アースデイ東京2009

毎年たくさんの人出があります。様々な団体の展示を見るだけでも楽しく、
役に立つ情報も得られると思います。
会では、ボランティアの参加も歓迎しています。
(参加希望の方は、お早めにご連絡ください)

◆日時:418日(土)、19日(日)10:00~17:00
◆場所:代々木公園イベント広場
   (JR原宿駅・渋谷駅、地下鉄千代田線代々木公園駅ほかから徒歩)

◆展示パネル:声を出せない動物たちのことに思いをはせよう
         テーマは、畜産&実験

◆連絡:03-5978-6272 alive-office@alive-net.net
      (事務局)

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【長野県】ながのアースデイ2009

◆日時:418日(土) 10:00~17:00

※その他は、後ほど掲載

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【千葉県習志野市】パネル展

418日(土)11:00~17:00 雨天のときは中止します。

◆JR総武線・津田沼駅北口

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野生動物たちの運命は?パブコメ開始

クマ、イノシシ、ニホンジカの3種の野生動物についての「特定鳥獣保護管理
計画の技術マニュアル」の改訂案に対する意見の募集(パブリックコメント)が
行われています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10973

日本の野生鳥獣を保護する法律が、鳥獣保護法(狩猟法)です。
1999年にこの法律の大幅「改正」案が国会にかかったとき、ALIVEを含む多くの
野生動物・自然保護団体がこれを「改悪」であるとして反対しました。

その「改正」の中身とは、簡単に言うと、
第一に、鳥獣の捕獲(駆除)の権限を国から都道府県(市町村)に委ね、地元の
利害関係者の判断だけで容易に動物を捕獲(駆除)できるようにすること、
第二に、絶滅のおそれがあったり、農作物被害などを引き起こす特定の鳥獣
(クマ、ニホンザル、イノシシ、シカ、カモシカ)については、特定鳥獣保護管理計画
を立てて、計画的に保護または捕獲(駆除)していく制度を設けること、
というものです。

NGOの活動により多くの国会議員が問題点を認識するようになり、参議院では
活発な審議が行われて、改正案が廃案になる寸前までいきました。

この経緯は、野生生物保護法制定を求める全国ネットワークのホームページに
掲載されています。
http://www.wlaw-net.net/net/tyou1999/index.html

残念ながら「多数決」でこの「改正」は成立してしまいましたが、せめての歯止め
として、特定鳥鳥獣の保護管理計画を立てる際に、都道府県(市町村)が指針と
する「技術マニュアル」に、きちんと保護の施策が盛り込まれるように、私たちは
強く求めています。

2000年に第1次の技術マニュアルが策定されたときは、作成の過程も公表されず、
パブリックコメントも行われませんでした。
今回、この技術マニュアルの改正にあたり、私たちが公開を求めた結果、はじめて
パブリックコメントが行われることになりました。
日本の野生動物の運命に関心のある皆様は、ぜひ、意見を出していただきたいと
思います。

------------以 下-------------

平成21年3月27日
特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(イノシシ編)、(ニホンジカ編)
及び(クマ類編)の改訂案に対する意見の募集(パブリックコメント)
について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10973

(お知らせ)
 平成12年度に作成した特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(イノシシ編)、
(ニホンジカ編)及び(クマ類編)をその後の状況の変化等を踏まえ、改訂案
(別添資料)をとりまとめました。
この改訂案について広く国民の皆様から平成21年3月27日(金)から平成21年
4月25日(土)までの間、意見募集を行います。

1.背景
 特定鳥獣保護管理計画(特定計画)制度は、地域的に著しく増加または減少
している野生鳥獣の個体群の科学的・計画的な保護管理の実施により
人と鳥獣との共生を図る目的で、平成11年に創設され、平成21年2月現在、
46都道府県で5種について99計画が作成されています。
 この特定鳥獣保護管理計画を都道府県が作成する際の技術的な参考となる
資料が特定鳥獣保護管理計画技術マニュアルです。

2.意見募集対象(改訂案)
(1)特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(イノシシ編)
(2)特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(ニホンジカ編)
(3)特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(クマ類編)

3.意見の提出方法
 御意見のある方は、別添「意見募集要項」に沿って郵送、FAX又は電子メール
にて御提出願います。意見募集要項に沿っていない場合、無効となることがあり
ますので御注意願います。
 なお、頂いた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承
ください。

(以下、略)

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クローン動物の食用化について、意見募集中

クローン動物の食用化についての意見募集が行われています。
パブリックコメント期間:2009年3月12日~4月10日まで
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_shinkaihatu_clone_210312.html

日本では、クローン動物の是非を審議する部署は、食品安全委員会のみであり、
しかもこの食品安全委員会は、既に「環境、倫理、道徳、社会経済等に係る審議は
行わない」と決めているのだそうです。

クローン動物は遺伝子異常が発生して、死産と出生直後の死亡率は30%におよび
ます。加えて幼いうちの死亡率もきわめて高く、大人になるまでに大半が死亡します。
生き延びた場合でも身体に様々な不具合を生じている可能性があります。
このような動物の大量生産を図り、食用にしようということに大きな無理があります。

そもそも、人が食べて安全であれば、動物の遺伝子を操作してどのような体に作り
変えてもいいのでしょうか?
クローン動物の是非について、国民が意見を言えるのは、単に食品安全についての
観点だけということでいいのでしょうか?

70ページにも及ぶ専門家しか読まないような「評価書」についてのパブリックコメント
ですが、形式にとらわれず、多くの人が自由に意見を出していきたいものです。

生命の尊厳をふみにじる生命操作を食い止めることができるのは、一人一人の声
しかありません。

ちなみに、ヨーロッパでは大多数の人々が動物クローンに反対しているとのことです。

-------------- 以 下----------------

大多数のEU市民 倫理上の理由で動物クローンを拒否―EU世論調査
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/gmo/news/08101001.htm
農業情報研究所(WAPIC) 08.10.10

欧州委員会が10月9日、EU市民の大多数が倫理上の理由で動物クローニング
に疑念を持ち、大半がクローン動物の食料生産への利用を拒んでいることを
明らかにする世論調査に基づく研究結果を発表した。
この世論調査は今年7月、無作為に選ばれたEU27ヵ国の2万5000人に対する
インタビューを通じて行われた。

 その結果、ほとんどのEU市民(80%)が、遺伝子組み換えではなく、既存の
動物の”コピー”を作ることというクローニングの意味を正確に理解していることが
分かった。動物クローニングという言葉を聞いたことがないという市民は7%に
過ぎなかった。

 そして、大多数の市民が動物クローンに対する倫理上の疑問を抱いている。
具体的には、

 動物クローニングの自然に対する長期的影響は分かっていないとする人が84%、

 人間のクローニングにつながる可能性があるとする人が77%、

 倫理的に間違っているとする人が61%、

 家畜集団の遺伝的多様性を損なう恐れがあるとする人が63%にのぼっている。

 ただ、動物に不必要な苦痛を与える恐れがあるという点では意見が割れた。
この意見に同意する人は41%、同意しない人は43%だったという。

 インタビューを受けた人の4分の3が倫理上の理由で動物クローニングを拒み、
動物クローニングが動物を”生あるもの”ではなく”商品”として扱う危険がある
と感じている。
(略)

 食料生産のための動物クローニングが許された場合に誰が利益を受けるか
については、86%の人が食品産業と答え、農業者と消費者が受ける利益に
ついては懐疑的である。
食品価格引き下げで消費者の利益になると考える人は10人に3人、
ヨーロッパの食品産業の競争力強化のために食料生産への動物クローニング
の利用が必要とする人も16%にすぎない。

 クローン動物の食品としての安全性に関しては科学者が提供する情報が最も
信頼できるとする人が一番多い(25%)。しかし、信頼する情報源が食べても
安全と言っても、大多数のEU市民はクローン動物の肉やミルクを購入しそうにない。
20%の人が買いそうもないと思い、43%の人が買わないと答えている。
 クローン動物の子に由来する食品が店に出る場合には、83%の人が特別の
表示が必要と言っている。 

---------以上---------------

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