国会で質疑:動物実験代替法の促進
今通常国会において、化学物質の安全性を確保するための法律
「化学物質の審査及び製造の規制に関する法律」(略称「化審法」)の改正案が
審議されています。
4月28日には、参議院経済産業委員会・環境委員会連合審査会で質疑が行われ、
岡崎トミ子議員が、既存化学物質の安全性試験をするために、今後膨大な動物
実験が必要となる可能性があり、速やかに動物実験の代替法を促進するべきこと、
および重複試験を避けることについて質問され、これに対して政府は前向きの答弁
をしました。
4月30日には、参議院経済産業委員会で、山根隆治議員が動物実験代替法に
関するに質問に多くの時間をさき、動物実験の3Rを促進するべきこと、そこで
日本は代替法の研究体制が遅れており、予算も人員もごくわずかしかない
-欧米に比べて日本では代替法検証センターの専従はわずか1名-と指摘。
これに対して経済産業省、厚生労働省が今後予算をつけること等を答弁しました。
質疑の模様は、1カ月間、インターネットで見ることができます。
参議院インターネット審議中継 (ビデオライブラリー、会議検索)
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/result_consider.php
1週間程度で会議録も掲載されますので、文字で読むことも可能です。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/frameset/fset_e01_01.htm
<国際ニュース> Good News!
[環境CSR]動物実験の代替法に関する国際的協力協定が合意
2009年04月30日
http://www.ecool.jp/foreign/2009/04/eur38-257.html
欧州委員会の共同研究センターをはじめとする、動物実験に代わる試験法
(代替法)の検証を扱う世界の専門機関は27日、動物実験に代わる試験法
の評価に関する国際的な協力協定に署名した。
これにより、代替法推進の国際的な取り組みが大幅に前進することになる。
欧州委員会のヤネス・ポトチュニック科学・研究担当委員は、科学分野に
おける国際協力が及ぼすよい影響だと強調した。
委員は、「動物福祉および倫理的観点両方における懸念から動物実験を
減らすこと、そして、消費者の安全を守ることが、この度の国際合意の
2大目的である」とし、「欧州、米国、日本およびカナダの研究者が力を
合わせることで、科学的根拠によって裏付けられた代替法の特定がより
迅速に行えるようになると期待している」と述べた。
<日本の動物実験代替法促進機関>
JaCVAM(日本動物実験代替法検証センター)
http://jacvam.jp
「JaCVAMは、化学物質等の安全性評価における動物実験の3Rsの
促進と国際協調を重視した新規動物実験代替法の公定化を進める」
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