野生ニホンザルのために意見を!
野生ニホンザルの「保護管理技術マニュアル」についてのパブリック
コメントが行われています。関心のある皆さまは、ぜひ意見を出してください。
今回のマニュアルのニホンザル編については、2007年に原案が出されたとき、
捕獲されたサルを動物実験に提供することを認めようとするような方針が記さ
れていました。しかし、サルの実験提供は鳥獣保護法に反していることから、
ALIVE等ではこれに反対し、今回の案では記述が書き直されました。
また捕獲個体の殺処分方法として、従来、一部地域で餓死、溺死、撲殺と
いった残酷な方法が行われてきたため、ALIVEでは野生動物であっても
苦痛のない致死処分とするように求め、そのような記述が入りました。
但し、鳥獣保護法には、捕獲個体の「安楽死処分」に関する法令上の規定は
なく、現場ではどのような殺処分の方法が取られているか不明です。
今回の改訂版マニュアルは、サルの「保護」ではなく「管理」の側面が非常に
強い内容になっていて、大きな問題です。
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平成21年11月20日
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11810
平成12年度に作成した特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(ニホン
ザル編)及び(カモシカ編)をその後の状況の変化等を踏まえ、改訂案
(別添資料)をとりまとめました。
この改訂案について広く国民の皆様から平成21年11月20日(金)から
平成21年12月21日(月)までの間、意見募集を行います。
1.背景
特定鳥獣保護管理計画(特定計画)制度は、地域的に著しく増加または
減少している野生鳥獣の個体群の科学的・計画的な保護管理の実施により
人と鳥獣との共生を図る目的で、平成11年に創設され、平成21年11月
15日現在、46都道府県で6種について107計画が作成されています。
この特定鳥獣保護管理計画を都道府県が作成する際の技術的な参考と
なる資料が特定鳥獣保護管理計画技術マニュアルです。
2.意見募集対象(改訂案)
(1)特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(ニホンザル編)
(2)特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(カモシカ編)
3.意見の提出方法
御意見のある方は、別添「意見募集要項」に沿って郵送、FAX又は電子
メールにて御提出願います。意見募集要項に沿っていない場合、無効となる
ことがありますので御注意願います。
【参考】
○特定鳥獣保護管理計画制度について
鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律において、都道府県知事が
特定の鳥獣について、個体数管理、生息環境管理、被害防除対策等の
手段を多様な事業主体の協力を得て総合的に講じることにより、科学的
計画的な保護管理を実施するための計画を策定できる制度です。
・ 添付資料一覧
(1)特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(ニホンザル編)(案)
(2)特定鳥獣保護管理計画技術マニュアル(カモシカ編)(案)
(3)意見募集要項
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