« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011年1月の記事

欧州のペット動物保護の取組みと保護法制

国立国会図書館は、国内外の法制度などに関する資料を国会議員に提供する
機関で、毎月、調査や立法考査の資料を刊行しています。

同図書館が、2011年1月に刊行した『レファレンス』720号に、「欧州のペット動物
保護の取組みと保護法制」と題する論考が掲載されています。

第1部は、「ペット動物の保護に関する欧州条約」の紹介、ならびに欧州における
動物保護法の歴史的経緯などを紹介し、
第2部は、英国における「2006年動物福祉法」の紹介、ならびに英国における
動物保護の現状や法制度の歴史的経緯などを紹介しています。

日本の動物愛護法改正にも大いに役立つ資料となっています。
本論考は、インターネットで読むことができます。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/2011/index.html

なお、地球生物会議では、EU、イギリス、アメリカ、などの動物保護関連法を
翻訳して資料集として発行していますので、あわせてご覧下さい。
http://www.alive-net.net/material/materialbook/index.html

海外の動物保護法の要旨は、こちらで読むこともできます。
http://www.alive-net.net/law/index_world.html

|

動物愛護管理法見直し、中間取りまとめへ

来年の動物愛護管理法改正に向けて、環境省で毎月2回程度の割合で検討
小委員会が開催されています。動物取扱業の規制に関しての議論は、いよいよ
中間とりまとめの段階に入ってきました。
会議の議事録はすべて、環境省のホームページで公開されていますので、
関心のある方はぜひご覧ください。
http://www.env.go.jp/council/14animal/yoshi14-03.html

また、1月24日に開催された第10回の検討小委員会議事要旨も掲載され、
参考資料として「 制度の見直しに向けたスケジュール」が公表されています。
http://www.env.go.jp/council/14animal/y143-10/ref01.pdf

1月24日:小委員会⑩「動物取扱業の適正化」(その5)
2月8日:小委員会⑪「動物取扱業の適正化」(その6)
2月22日:小委員会⑫「動物取扱業の適正化」(その7)
・「中間とりまとめ(案)」議論
3月2日:小委員会⑬「動物取扱業の適正化」(その8)
・「中間とりまとめ(案)」議論
3月15日:中央環境審議会動物愛護部会
 (「中間取りまとめ(案)」について等)
3月24日:小委員会⑭「動物取扱業の適正化」(その9)
・「中間とりまとめ(案)」議論
3月29日:中央環境審議会動物愛護部会
 (「中間取りまとめ(案)」について等)
・「中間とりまとめ」(「動物取扱業の適正化」に関すること)

<平成23年3月以降~>
中央環境審議会動物愛護部会の小委員会における「中間とりまとめ」
(「動物取扱業の適正化」に関すること)をパブリックコメントに付したうえで、
法制局等にその内容の実施方法について協議。
協議結果を踏まえ、法改正を行わなくても省令・告示の改正で規制可能な
案件については、中央環境審議会において検討のうえ実施。

|

第11~13回動物愛護管理のあり方検討小委員会の開催

第11~13回動物愛護管理のあり方検討小委員会の開催のお知らせが公表され
ました。傍聴希望の方は、下記によりお申し込みください。

環境省 報道発表資料(1月25日)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13402

第11、12、13回動物愛護管理のあり方検討小委員会を開催します。
本小委員会は公開で行われますので、傍聴を希望される方は、下記により
お申し込みください。

1.日時
第11回:平成23年2月8日(火)16:00~18:00
第12回:平成23年2月22日(火)13:00~15:00
第13回:平成23年3月2日(水)14:00~16:00

2.場所
第11回:厚生労働省共用第8会議室(中央合同庁舎5号館6階)
第12回:環境省第1会議室(中央合同庁舎5号館22階)
第13回:環境省第1会議室(中央合同庁舎5号館22階)

3.議題
第11回~13回:動物取扱業の適正化(中間取りまとめ)

4.傍聴
 傍聴を希望される方は、
第11回は2月1日(火)17:00、
第12回は2月15日(火)17:00、
第13回は2月23日(水)17:00必着にて
下記の申込先まで電子メール又はFAXにてお申し込みください。

■傍聴申込先
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室内 
 中央環境審議会動物愛護部会事務局
電子メール:shizen-some@env.go.jp 
FAX:03-3508-9278
(傍聴に関するお問い合わせ)
電話:03-3581-3351(内線6429)(担当:小林、丸山)

■留意事項
・複数名の申込みの場合も、お一人ずつお申し込みください。
・傍聴希望者が多数の場合は抽選といたします。
・こちらからの返信を傍聴券といたしますので、傍聴券は当日必ず
お持ちくださるようお願いいたします。(電子メールで申し込まれた方は、
こちらからの返信を印刷の上、御持参ください。)
・申込者の代理の傍聴は認めません。
・確実に出席できる方のみお申し込み下さい。
・会議の開始までに会場へご入場ください。

|

ペットフードの基準・規格のパブコメ

環境省が、愛がん動物用飼料の基準及び規格の改正(案)に対する意見の募集
(パブリックコメント)を行っています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13365

---------------以下----------------------

ペットフードの使用が原因となって、ペットの健康が害されることを防止する観点
から、省令によりペットフードの製造の方法の基準、表示の基準及び成分の規格
を定めているところですが、今般その基準及び規格の追加を検討し、10月の
施行を予定しています。
 その内容について、広く国民の皆様の御意見をお聞きするため、パブリック
コメントを行います。

【意見募集要領】
「愛がん動物用飼料の基準及び規格に追加する内容(案)」に関する御意見を募集
いたしますので、御意見のある方は以下の要領に沿って御提出ください。

1.意見募集対象
「愛がん動物用飼料の基準及び規格に追加する内容(案)」

2.募集期間
平成23年1月17日(月)~2月16日(水)必着

3.意見の提出方法
 下記[意見提出用紙]の様式により、郵送・ファクシミリ・電子メールのいずれか
の方法で提出してください。

(以下、略)

資料の入手方法

電子政府の総合窓口(http://www.e-gov.go.jp/)のパブリックコメントのページを参照。

|

名古屋港水族館のシャチの死亡

昨年6月に名古屋港水族館が購入したシャチが、今年の1月に死亡しました。

ALIVEでは、シャチを名古屋港水族館が購入することに反対する意見を出して
いましたが、(ALIVEホームページ2010.5.15参照)
http://www.alive-net.net/wildlife/sea-animal/orca/orca100515.htm
やはり、恐れていた通りの事態になってしまいました。

------以下、新聞記事から---------------------------

名古屋港水族館のシャチ「ナミ」死ぬ 5億円で購入、飼育7カ月
中日新聞 2011年1月15日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011011490212232.html

名古屋港水族館(名古屋市港区)の雌のシャチ「ナミ」(推定28歳)が14日、
死んだ。昨年の12月下旬から体調を崩し、食欲がなかった。
大腸炎とみられ、解剖して詳しい死因を特定する。

 ナミは、和歌山県太地町沖で捕獲され、1986年から同町立くじらの博物館
が飼育していた。昨年6月に名古屋港水族館が5億円で購入。(略)

 水族館によると、昨年12月21日ごろから食欲がなくなり、薬を注射するなど
して治療。今月初旬に回復のきざしが見られたが、再びエサを食べなくなった。
意識がもうろうとして水面に浮かぶ状態や異常な呼吸が続き、14日午後7時
24分に死んだ。

 同水族館でのシャチの飼育は、2008年に死んだ雌の「クー」に続き2頭目。
ナミが飼育されたのは、わずか7カ月だった。(略) 館長によると、雌のシャチ
の寿命は約80年。

---------- 以上 -----------

|

動物実験を考える勉強会

藤沢市・鎌倉市境に世界最大級の動物実験施設が完成しようとしています。
様々な観点から地元住民の不安と反対の声が高まっています。
これを機に、市民が「動物実験」についてゼロから学び、考えるために企画された
勉強会です。どうぞお気軽にお越し下さい。

講演「動物実験を考える」
野上ふさ子
(NPO法人地球生物会議ALIVE、動物実験廃止全国ネットワークAVA-net代表)

提言「医薬品開発のための動物実験とその削減への道」
海野隆(医薬品安全性研究者)

◆日時:2011年1月29日(土)13時~16時

◆場所:かながわ女性センター 第一研修室(アクセスの詳細は下記に記載)

◆参加費:500円(資料代)

◆主催・申し込み:湘南エチカの会
email:shonan.free.2010@gmail.com

◆共催:ALIVE、AVA-net
------------------------------------------------

【TOPICS】
・動物実験とは何か?
・動物実験の歴史
・動物実験が行われている分野
・実験動物は削減できるか?
・法規制のない日本の動物実験
・私たちにできること
-------------------

◆会場「かながわ女性センターへ」の行き方
      所在地:藤沢市江の島1-11-1

◆交通案内
・小田急線片瀬江ノ島駅下車 徒歩15分
・江ノ島電鉄江ノ島駅、湘南モノレール湘南江の島駅下車 徒歩20分
・藤沢駅前から江ノ電バス「江ノ島行き」(15分)→江ノ島下車 徒歩5分
・大船駅前から京急バス・江ノ電バス「江ノ島行き」約25分→江ノ島下車 徒歩5分
駐車場あり。

|

第10回動物愛護管理のあり方検討小委員会

第10回動物愛護管理のあり方検討小委員会の開催のお知らせが公表されました。
傍聴希望の方は、下記によりお申し込みください。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13329

1.日時
平成23年1月24日(月)10:00~12:00

2.場所
環境省第1会議室(中央合同庁舎5号館22階)
東京都千代田区霞が関1-2-2

3.議題
(1)動物取扱業の適正化 (2)その他

4.傍聴
 上記会議は公開で行います。傍聴を希望される方は、1月17日(月)17時必着で、
下記の申込先まで電子メール又はFAXにてお申し込みください。

■傍聴申込先
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室内 動物愛護部会事務局
電子メール:shizen-some@env.go.jp
FAX:03-3508-9278
(傍聴に関するお問い合わせ)
電話:03-3581-3351(内線6429)(担当:小林、丸山)

■記載事項
・「第10回動物愛護管理のあり方検討小委員会の傍聴希望」と明記
(電子メールの場合は件名欄に記載)
・氏名(フリガナ)
・連絡先の住所、電話番号、電子メールアドレス
(携帯電話のメールアドレスは不可)又はFAX番号、
 勤務先又は所属団体

■留意事項
・複数名の申込みの場合も、お一人ずつお申し込みください。
・傍聴希望者が多数の場合は抽選といたします。
・こちらからの返信を傍聴券といたしますので、傍聴券は当日必ずお持ちください。
(電子メールで申し込まれた方は、こちらからの返信を印刷の上、御持参ください。)
・申込者の代理の傍聴は認めません。
・確実に出席できる方のみお申し込み下さい。
・会議の開始までに会場へご入場ください。

|

【兵庫県姫路市】パネル展

姫路市立動物園ではホッキョクグマの赤ちゃん2頭が死亡するなど
色々問題があります。地元の人に動物園問題を伝えます。

◆日時:1月23日(日)10:30~17:00

◆場所:JR・山陽電鉄 姫路駅地下道

|

【静岡県浜松市】パネル展

幅広い世代が来場する会場で、「いのちの大切さ」「人と動物との共生」について
考える場を作ります。
迷子札ホルダーの紹介、動物関連の絵本・書籍の紹介と署名集めも行います。

◆日時:1月15日(土)~16日(日) 10:00~16:30

◆場所:浜松市総合産業展示館2F クラフトフェア会場
      (東名高速浜松インターから南へ1分)

|

ALIVE勉強会:生物多様性と私たちにできること

【東京都文京区】ALIVE勉強会

昨年は生物多様性条約COP10が日本で開催され、ようやく生きものの世界の
重要性が一般にも知られるようになってきました。

この機会に、生物多様性についてきちんと概念を頭にいれ、多様性を守ること
が私たちの生き方や暮らしとどう関わっているかについて学びたいと思います。

講師の小島さんは、『生物多様性と現代社会』の著者であり、北海道でナキウサギ
の生息調査や保護活動もしておられます。
生物多様性と私たちにできることを提案します。

◆日時:1月14日(金)午後6時半~午後9時
◆場所:文京シビックセンター5F会議室A
     地下鉄南北線、丸の内線後楽園駅上。大江戸線、三田線春日駅すぐ。
◆講師:小島望氏(川口短期大学准教授)
◆参加費:300円
◆事前申込み先:03-5978-6272(ALIVE事務局)

|

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

明けましておめでとうございます。

新しい年が、人にも地球の生きものたちにとっても、よりよい年となるように、
心から祈ります。

ALIVEでは、会誌『ALIVE』96号を、1月1日に発行しました。
会誌『ALIVE』の創刊は1996年ですので、今年で満15年を迎えることになります。
昨年もさまざまな活動に取組み、成果をあげることができました。
ALIVE2010年の主な活動報告をご覧下さい。
引続き、多くの皆様のご参加とご支援、会誌の購読をお願い申し上げます。

会誌『ALIVE』の毎年1月1日号の表紙は、できるだけ干支の動物で、活動に
関わる写真を使っています。

2009年:うし年の表紙:肉にならずに天寿を全うした牛
  →畜産動物の過酷な飼育実態を知り、家畜福祉の推進に向けて活動

2010年:とら年の表紙:インドの国立公園で保護されている野生のトラ
  →絶滅のおそれのある野生動物の商業利用の廃止と、生息地の保護に向けて

2011年:うさぎ年の表紙:北海道の岩山に住むナキウサギ
  →毛皮、動物実験などに使われる飼育ウサギ等の犠牲を減らし無くしていく

私たちの知らないところで、数知れない動物達の無益で残酷な犠牲があります。
この現実を知り、すこしでもできることから犠牲を減らし、人と動物が調和をたもち、
共に平和に暮らせるように、活動していきましょう。

                  地球生物会議 代表 野上ふさ子

|

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »