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災害時の動物救護対策

事務所には、被災動物についてのご心配や救護についてのお問い合わせが
寄せられていますので、お知らせいたします。

災害時の動物救護対策については、国の動物愛護管理基本指針のもとに
作られた各県の動物愛護管理推進計画の中に、取り組みが明記されています。

これは、かつての阪神大震災の教訓をもとにしたもので、地域防災計画の中に
動物の救護対策が盛り込まれ、さらに動物愛護管理推進計画の中にも明記
されました。

各県では、これに基づいて今後、
・動物行政と獣医師会、市町村、愛護団体等の連携で動物救援対策本部を設ける、
・迷子・負傷動物等を保護すること及び所有者の発見に努める、
・避難生活のため同伴困難となった犬猫等を一時保護する、
・一時保護・収容等にかかる物資や費用の寄附を募る、
といった取り組みが始まるものと思います。

また、阪神大震災時に設けられた「災害時動物救護対策本部」(事務局:日本動物
愛護協会)が、活動を始めるものと思われます。
すでに日本獣医師会が「緊急災害時の動物救護ガイドライン」を策定しており、
これに基づいて、今後、各県の対策本部と連携を取りながら、実際に動物の救護
活動に取り組んで行くと考えられます。

日本獣医師会小動物臨床部会動物愛護福祉委員会.
「災害時動物救護の地域活動マニュアル」 (PDF)
nichiju.lin.gr.jp/aigo/pdf/guideline.pdf

以下、各県の災害時の動物救護対策です。
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【岩手県動物愛護管理推進計画】

「岩手県地域防災計画」 第15節 医療・保健計画
第9 愛玩動物の救護対策
○ 県本部長は、被災した愛玩動物の保護や適正な飼養に関し、次の救護対策
を講じる。また、市町村等関係機関や獣医師会等関係団体に対して支援要請を
行なうとともに、連絡調整に努める。
ア 所有者不明の動物及び放浪している動物について、市町村及び関係団体等
の協力のもと、保護収容するとともに、所有者の発見に努める。
イ 負傷動物を発見したときは、保護収容し、獣医師会と連携し、治療その他必要
な措置を講じる。
ウ 飼い主とともに避難した動物の飼養について、市町村と連携し、適正な飼養の
指導を行なうとともに、環境衛生の維持に努める。
エ 危険動物が施設から逸走した場合は、飼養者、警察官その他関係機関と連携し、
人への危害を防止するために必要な措置を講じる。

※《県民意識⑫ ペットの災害対策について》
ペットの災害対策の実施状況については、半数以上の人が「何もしていない」と
回答しました。
実施している災害対策については、
「持ち運びのできるケージやかごを常備している」が25.2%、
「持ち出すことのできるペットフードを常備している」が22.3%、
「行方不明になっても飼い主がわかるように鑑札や名札を装着している」が18.4%、
となっていました。

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【宮城県動物愛護管理推進計画】(平成19年12月)
◇ 災害時の動物救護態勢

過去に発生した大地震の際には、緊急災害時動物救援本部の受け入れ先がなく、
長期に渡り仮本部での運用を余儀なくされた例がありました。
被災した人の中には動物と被災生活を共にするために車内に長期間寝泊まりを
したため、体調が悪化し死亡するというケースも発生しました。
また、被災した動物が飼養者と離ればなれになってしまうこともありました。
このようなことを防止するため、宮城県は(社)宮城県獣医師会と平成19年3月に
協定を締結し、緊急災害時の動物救援本部の受け皿となる仕組みが構築されました。
今後はマニュアルの策定や訓練の実施、さらに災害への備えについての普及啓発
が課題となっております。
このため、災害時の初動体制の行動を想定した訓練を行うことや、動物の飼養者
に対し、日頃のしつけの他、鑑札・注射済票、迷子札及びマイクロチップ等を装着
するなどの普及啓発を実施していく必要があります。

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【福島県動物愛護管理推進計画】(平成20年3月)

(9)災害発生時の救護対策の推進
災害発生時において、被災者の負担の軽減と動物の福祉のため、被災動物の
保護収容及び餌の確保等について、
「災害発生時の動物(ペット)の救護対策マニュアル」に基づき対応する。
また、隣接県との相互援助、市町村等行政機関との連携並びに獣医師会及び
ボランティア団体との連携協働について、体制整備を図る。

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行政と民間の連携によるこのような取組みが始まりましたら、どうかご支援や
ボランティア協力のほど、よろしくお願いいたします。

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