« 原発警戒区域の家畜の処分へ | トップページ | ようやく原発警戒区域のペット救護へ »

福島原発の現状、依然として危機的

本日、民主党の環境部門会議があり、環境副大臣、環境政務官等も出席、
環境省から被災地におけるペットの救護について報告がありました。
議員からは、多数の市民や団体から原発警戒区域内に置き去りにされている
動物救護の要請が寄せられている、政府の対応が遅すぎる、という批判の声も
あがりました。

そのあと、動物愛護政策に関わる6名の議員が、枝野官房長官に面会し、
ペット等の救護対策の進展を要望されました。

この日、衆議院会館では、原子力保安院を呼んで「福島原発事故に関する
公開質疑~事態の見通しと対応策を聞く」という超党派の議員の集まりもありました。
結局のところ、保安院が、20キロ圏内への立入りを強固に拒む最大の理由は、
原発から未だに高濃度の放射線が放出されていること、
場合によっては今後さらに悪化する可能性があること、
それがいつ起こるか予測できないこと、などによるものです。
一般には、原発事故は未だ収束はしないものの、一応は安定しているかのように
見られていますが、実際はそうではないのでしょう。

★3.「国は何を知っているんだろうか・4/27公開討論会の感想」
http://chibichan931.blog106.fc2.com/blog-date-20110428.html
「今後、水素爆発や水蒸気爆発は起こりえるのかどうかについても『起こる可能性
は相当低いのでは無いかと』考えているそうです。つまり起こりえるということの
裏返しです。
 
再臨界の可能性についても同様で、一部に言われていた「物理的、原理的に
あり得ない」と言うことは一切無いことがわかりました。」(同ブログ)

原発30キロ以上にまで「計画的避難区域」と「緊急時避難準備区域」を設定した
ことについて、首相官邸のホームページでは次のように書いています。

------------------------------------
「計画的避難区域」と「緊急時避難準備区域」の設定について
平成23年4月22日
http://www.kantei.go.jp/saigai/20110411keikakuhinan.html
2.「緊急時避難準備区域」の設定
(1) 同発電所の事故の状況がまだ安定していないため、これまで屋内退避
地域」に設定されていた半径20kmから30kmの区域の大部分は、今後なお、
緊急時に屋内退避や避難の対応が求められる可能性が否定できない状況に
あります。

(2) このように、同発電所の事故の状況がまだ安定せず緊急に対応することが
求められる可能性があり得ることや屋内退避の現況を踏まえ、原則として、
これまでの「屋内退避区域」で上記1.の「計画的避難区域」に該当する区域以外
の区域を「緊急時避難準備区域」に設定しました。

(3) この区域の方には、常に緊急時に屋内退避や避難が可能な準備をしていて
いただくことが必要です。

--------------------------------------------------
すなわち、今後、また水素爆発や大量の放射線の放出があり得ることを示唆して
いるのです。
(そのような事態にならないことをひたすら祈るのみです。)

しかし、このような最悪の事態もあり得ると公言すれば、社会がパニックになる
おそれがあり、それは言えない。そのため、ますます住民や市民の不信感が
つのるという状況のまま、ずるずると時が過ぎているように思えます。

すべての根源は、福島原発の現状が依然として危機的であること、にあります。

|

« 原発警戒区域の家畜の処分へ | トップページ | ようやく原発警戒区域のペット救護へ »