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韓国の動物保護団体も日本政府に要請

お知らせが遅れてしまいましたが、隣国の韓国からも4月22日、原発警戒区域に
残されたペットや家畜の救出のために、請願書を送ってくださいました。

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韓国の動物保護団体より、原発警戒区域の動物救済を請願致します。
2011年4月22日

この度、隣国日本を襲った大地震による深刻な被害の様子は、韓国に於き
ましても刻を追って報道がされており、韓国民にとっても多大な関心となっております。
未曾有の被害を受けられた日本の国民の皆様に心からのお見舞いを申し
上げると共に、復興に向けてのご健闘をお祈り致します。

日本の地震津波による被災動物に関する報道も、地震発生直後から日本と
同時間で、次々とこちらでも報道されており、動物に心ある韓国民たちの心を
痛めております。

22日午前0時より福島第一原発半径20キロ圏が警戒区域となり、今まで行わ
れていた、飼い主・農場主、及び、民間の動物愛護団体やボランティアによる
動物の救済活動が全くできない状況になり、現地に残されている動物たちの
安否と今後の行く末が、今までにも増して、危惧される事態になりました。
こちらの動物保護団体の掲示板等でも、現地に残されている動物たちの救出
を願う声がさらに強くなってきています。

人間と同じ大切な命である動物の救済を願う気持ちは、どの国の人間も同じです。
警戒区域に残されている動物たちの救済をお願いすべく、 私たち韓国の動物
保護団体からも請願をお送り致します。先進国である日本において、動物の
福祉が最大限に発揮され、被災動物たちに人道的な措置が行われることを、
衷心よりお願い申し上げます。

【ペットの救済】

1 「警戒区域からペット連れ出す」

ペットを被災地に残してきた方々が、一時帰宅時に可能な限り連れて出ることを
指導してください。

2 「飼い主たちを助ける情報を与える」

ペットを連れて出てくる方たちのために、ペット同伴可能な避難所等の紹介、
及び自治体・市民団体・企業による、一時動物保護施設・一般家庭等におい
ての一時預かり(或いは譲渡委託)についての情報を提供するようにして下さい。

3 「特例で獣医師や動物保護団体の立ち入りを認める」

1,2の措置によってもなお、現地に残っているペットに限っては、獣医師・動物
保護団体等による、警戒区域内での保護活動の継続を特例として認めてください。
この活動は自己責任であることを前提とし、活動記録の行政への報告、及び、
事後の除染処理等を義務付けるものとします。

【家畜の救済】

1  「牛は屋外に放す」

近隣に牧草地等がある場合は、緊急避難措置として耳標に連絡先を記し屋外
に放してください。

2 「家畜を移動させる」

自治体の畜産部署、農協、等の協力を仰ぎ、一時的に家畜を飼養できる場を設け、
速やかに移動させて下さい。また、企業や他農家への譲渡も行えるように計らって
ください。

3 「やむ終えない場合の人道的処置」

極度の飢餓や衰弱などによる瀕死状態にある個体については、県の獣医師会や、
有志ボランティア獣医師による安楽死処置を行い、苦痛に満ちた死を避けられる
ようにして下さい。

4 「専門家によって体系的に対応する」

各自治体ごとに、家畜管理に詳しい専門の担当者を配備し1~3を含めた、今後
の家畜救済にあたる任務を遂行できるようにしてください。

5 「 特例で獣医師や動物保護団体の立ち入りを認める」

1~3を補助するために、 獣医師・動物保護団体等による、警戒区域内での
家畜救済活動の継続を特例として認めてください。この活動は自己責任である
ことを前提とし、活動記録の行政への報告、及び、事後の除染処理等を義務
付けるものとします。

以上、宜しくお願い致します。

韓国動物保護団体
VFA 生命体虐待防止フォーラム  http://www.voice4animals.org/
KAAP 韓国動物保護連合     http://www.kaap.or.kr/
CARE 動物愛実践協会      http://www.fromcare.org/main/
FCA  野良猫連帯

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