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2011年11月の記事

海外ニュースの紹介

動物保護に関するニュースを3つ紹介いたします。

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●毛皮の販売はNO! 米の市議会、条例可決 全米で初
http://www.asahi.com/international/update/1125/TKY201111240745.html

 米ウェストハリウッド市議会が、毛皮の衣料品販売を
禁じる条例を可決した。全米でも初めてだといい、2013年
9月に施行する。動物保護団体は歓迎するが、「セレブ」が
行き交う街の業界は反発している。
 ウェストハリウッド市はロサンゼルス市とビバリーヒルズ市
に隣接する。人口約3万5千の小さな市ながら、映画関係者の
行き来もあり、毛皮のコートなどを売るブランド店も多く、
毛皮の小売・製造事業者の全米団体も立地している。
 条例は、動物保護を掲げる市議の1人が提案し、議会が
数カ月かけて小売業界などから意見を聞いたうえで採決した。
 米メディアによると、動物の毛を使っていない革製品のほか、
毛皮をあしらったような家具は対象外にしているという。

●フカヒレ禁止法、カリフォルニア州で成立 サメ減少背景
http://www.asahi.com/international/update/1008/TKY201110080406.html?ref=reca

 高級中華食材のフカヒレが、米国でも中国系住民が最も多い
カリフォルニア州から、姿を消すことになった。フカヒレの
販売や所有を禁止する州法が成立したためだ。
 ブラウン州知事が7日、州議会で可決された法案に署名した
と発表した。在庫の販売は2013年7月1日まで認められるが、
それ以降は医療・研究用などを除き、販売も所有も禁止される。
 欧米では、サメの減少が問題になっているだけでなく、
生きたサメからヒレを切り取って海に戻す漁法への批判が強い。
ブラウン知事は7日、「残酷なだけでなく、海の衛生にも悪い」
との声明を出した。

●フカヒレ料理を1月に廃止、海洋保護で高級ホテルチェーン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111127-00000012-cnn-int

 世界の主要都市で高級ホテル「ペニンシュラ」を経営する
香港上海大酒店グループは27日までに、傘下のホテルで
来年1月から高級食材であるフカヒレ料理の提供を中止すると
発表した。声明で、今回の決定が将来の世代のための海洋生態系
の保護に寄与することを期待すると述べた。
 同グループは、香港をはじめ、上海、北京、シカゴ、ビバリー
ヒルズ、東京、バンコクとマニラで系列ホテルを展開。2013年には
パリでも開業予定。
 サメ保護団体によると、香港はフカヒレが集積する一大拠点で、
世界の流通量の少なくとも半分を扱っている。欧州をはじめ、
台湾、インドネシア、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、
米国、イエメン、インド、日本やメキシコから輸入される。
 世界自然保護基金(WWF)は昨年、香港のレストランや
宴会料理業者などを対象に宴席でフカヒレの代替料理の提供を
説得するキャンペーンを開始。最初は拒絶一辺倒の態度だったが、
1年後には97業者が賛同し、漁獲が持続可能な海鮮類の料理に
転じているという。フカヒレを避けるレストランは今後も増える
と予想している。
 世界で毎年殺されるサメは約7300万匹とされ、乱獲の影響などで
サメの3種に1種が絶滅の危機に直面しているとされる。サメのヒレ
だけを切り取り、残りを海に捨てる行為も横行している。

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アメリカでは様々な法律が制定されやすいので、
すぐに日本もと考えるのは残念ながら難しいですが、世界の流れと
して、環境や命に優しい社会を実現するためのよい事例として、
私たちの活動の助けになるのではないかと思います。

フカヒレについては、生きたサメからひれだけを切り取り
そのまま海に捨てるという残酷な漁が行われており、泳げなくなった
サメは、長い時間苦しみながら死んでいきます。
サメ、生態系、環境のためにもフカヒレを食べる習慣はなくなって
ほしいものです。

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環境省の愛護法検討議事録とパブコメについて

これまでもお知らせしていますように、現在、動愛法改正に向けて、環境省が
国民からの意見を募集しています。(締め切りは12月7日、必着)
意見募集の元となっている動物愛護管理に関する検討小委員会での議論に
ついて、ようやくこのほど、第19回までの議事録が、環境省の
ホームページに公開されました。
これをご覧頂くと、委員会でどのような意見が出され、どのような意見の
不一致があるのか等がわかります。

http://www.env.go.jp/council/14animal/yoshi14-03.html
第17回 家畜福祉、多頭飼育、犬猫の引取り等ヒアリング
第18回 多頭飼育、家畜福祉、罰則の引き上げ
第19回 自治体等の収容施設 、犬猫のマイクロチップの義務化
   犬猫の不妊去勢の義務化 、飼い主のいない猫の繁殖制限、その他
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(まだ公開されていない議事録)
第20回 動物虐待の防止、闘犬、その他
第21回 実験動物関係者ヒアリング、実験動物の福祉、その他
第22回 特定動物、学校飼育動物、公園飼育動物、災害対策、その他
第23回 動物愛護管理のあり方検討報告書(案)」について
第24回 動物愛護管理のあり方検討報告書(案)」について
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今回は、動物虐待の取り締まり、罰則の強化、犬猫の引取りや処分、保健所
・愛護センターのあり方、多頭飼育といった問題のほかに、実験動物、
畜産動物の福祉についても意見を求めており、私たちが直接意見を出すこと
のできる大きなチャンスです。
これについて、先日、CSテレビ「朝日ニュースター」という番組で話しましたが、
ユーチューブにもアップされていましたので、見逃した方は、どうかご覧ください。

動物虐待をどう食い止めるのか?~法改正を前に徹底検証~
ゲスト:野上ふさ子(地球生物会議ALIVE)
http://www.youtube.com/watch?v=iOBOOnI5GdU

環境省「動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」
を除く)」に対する意見の募集(パブリックコメント)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14414

朝日ニュースター
http://asahi-newstar.com/web/55_contact/?cat=18
  
関連番組
2011年8月18日 配信
「ブームのかげで広がるペットの殺処分~どうなる動物愛護法?」
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1202

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【さいたま市】パネル展

身近な犬猫の問題を知らせ、署名集めも行います。
お手伝いいただける方はご連絡ください。

◆11月27日(日)12:00~15:45(雨天中止)
◆場所:JR大宮駅西口デッキ上

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パブコメ意見:CSテレビで野上代表が語る

さる8月18日(木)、CSテレビの朝日ニュースターに野上代表が出演し、
動物愛護法と動物取扱業の規制強化に関するパブコメについて紹介しました。

続く今回のパブコメについて、再度出演することになりましたので
お知らせいたします。
(以下、予定)

朝日ニュースター:ネット発市民チャンネル ContAct
http://asahi-newstar.com/web/55_contact/?cat=18
11月17日(木)
 初回放送:木曜 夜11:15~11:45
 再放送:土曜 朝9:00~9:30、午後4:30~5:00
         日曜 朝5:00~5:30、夜10:00~10:30

<主な内容>
・動物虐待の防止 ・多頭飼育の対策
・行政の犬猫の引取り、収容施設の改善等
・実験動物の福祉
・畜産動物の福祉
・災害時の動物救護対策、その他

放映後は、インターネットの「OurPlanet-TV」のサイトで、動画で見る
ことができます。ただし、数日間のみです。
http://www.ourplanet-tv.org/

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なお、前回の番組は、以下のサイトで動画を見ることができます。
2011年8月18日(木)23:15~ContAct
『ブームのかげで広がるペットの殺処分』
http://www.youtube.com/watch?v=hIlM8ijA3DI

ペットブームが広がる中、犬や猫をはじめ、大量のペットが流通。
繁殖や販売などの過程で、感染症が広がるなど、様々な問題が起き、
その結果、行政によって大量の殺処分が行われている。こうしたペット
の実態を改善するために、環境省では、5年に1度見直しが行われる
動物愛護管理法の中で、「動物取扱業」に対する規制を強化すべく、検討
を実施している。
動物愛護管理法改正案で、どこまでメスを入れることができるのかー。
動物の問題に取り組んできた地球生物会議ALIVEの野上ふさ子さんを
ゲストに、最新情報を伺う。

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動愛法改正:ALIVEパブコメ意見案

動物愛護法改正についてパブコメ意見を出しましょう!

  2011年8月に行われた「動物取扱業の適正化について(案)」のパブリックコメント
では、12万を超える意見が提出されました。
(環境省:「動物取扱業の適正化について(案)」パブリックコメントの集計結果)
http://www.env.go.jp/council/14animal/y143-23.html

続いて、動物愛護法改正に関する以下2つのパブリックコメントが行われます。

(1)動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」を除く) 
(2)動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令案等の概要

(1)は、8月に行われた動物取扱業に関する事項以外についての意見募集です
が、動物取扱業に関しても新たな意見があれば追加で受け付けるとしています。
今回は、動物虐待、実験動物、犬猫の引き取りや収容施設のあり方など、
今回の法改正では必ず改善させなければならないとても重要な事項です。

(2)は、8月に行われたパブリックコメント「動物取扱業の適正化(案)」
を踏まえた動物愛護管理法施行令等の一部改正に関するもので、動物取扱業
への追加、深夜の動物展示の禁止といった内容が含まれています。

ぜひ1人でも 多くの皆さまに意見をお送りいただければと思います。
ALIVEでは、以下のようにパブリックコメントに意見を送付する予定です。
http://www.alive-net.net/law/kaisei2012/pubcome_iken_201111.htm
皆様のご参考になれば幸いです。

★「動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業」を除く)」への
ALIVE意見
http://www.alive-net.net/law/images/pubcome_iken_201111_1.pdf

★「動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令案等の概要」
へのALIVE意見
http://www.alive-net.net/law/images/pubcome_iken_201111_2.pdf

★特設サイト「動物愛護管理法の改正に向けて」にも掲載しています。
 ALIVEホームページの「動物愛護法改正署名」バナーからもリンクしています。
http://www.hogohou.net/index.html

⇒ 「動物取扱業の適正化について(案)」へのALIVE意見(2011年8月)
http://www.alive-net.net/law/kaisei2012/pubcome_iken_201108.htm

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<環境省:報道発表>

現在、「動物の愛護及び管理に関する法律」の見直しを行って います。
それにあたって、「動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正
化」を除く)」及び「動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する
政令案等の概要」の2件について、
平成23年11月8日(火)から平成23年12月7日(水)まで、 広く国民
の皆様の御意見を募集いたします。

※なお、本年8月に意見募集を行った「動物取扱業の適正化について(案)」
についても、今般の取りまとめ案との関係で新たな御意見がありましたら
御提出ください。

● 「動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」を除く)」
に対する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)

意見の項目
1.虐待の防止
 (1) 行政による保護等
 (2) 取締りの強化及び罰則規定の見直し  
 (3) 闘犬等
2.多頭飼育の適正化
3.自治体等の収容施設
4.特定動物
5.実験動物の取扱い
6.産業動物の取扱い
7.罰則の強化
8.その他
 (1) 犬のマイクロチップの義務化
 (2) 犬猫の不妊去勢の義務化
 (3) 飼い主のいない猫の繁殖制限
 (4) 学校飼育動物および公園飼育動物の適正飼養
 (5) 災害対応
 (6) 実施体制への配慮

● 「動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令案等の概要」
に対する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)

意見の項目
1.背景
2.内容
 (1)オークション市場の動物取扱業への追加
 (2)動物を譲り受けて飼養する事業者の動物取扱業への追加
 (3)犬及びねこの夜間展示の禁止等
3.施行期日

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動物愛護法改正:パブリックコメント開始

2012年の動物愛護法改正に向けて、パブリックコメントが始まりました。
7月に行われた、動物取扱業に関する事項以外についての意見募集で、
動物虐待、実験動物等、今回の法改正では必ず改善させなければならない
とても重要な内容です。
一人でも多くの皆さまが意見を出していただきたく存じます。

内容は2つあります。
1、動物愛護法そのものに関する事項
 (罰則の定義、罰則の引上げ等)
2、法律の改正をしなくても施行令の改正ですぐに実行できる事項
 (深夜の動物展示の禁止等)

この取りまとめ案を議論していた、「動物愛護管理のあり方検討小委員会」
は第24回まで開かれていますが、後半部分の議事録がまったく公開され
ていないため、一般には何が問題となり、何について意見が対立したのか
といった情報が何もありません。
これは環境省の怠慢であり、情報のない状態で意見を出せと言うのは、
無理があります。
そのため、ALIVEではできるだけ、論点をホームページで明らかにして
皆様にお知らせしていきますので、そちらもあわせてご覧ください。

------------以下環境省報道発表------------------

現在、「動物の愛護及び管理に関する法律」の見直しを行って
います。それにあたって、「動物愛護管理のあり方について(案)
(「動物取扱業の適正化」を除く)」及び「動物の愛護及び管理に関する
法律施行令の一部を改正する政令案等の概要」の2件について、
平成23年11月8日(火)から平成23年12月7日(水)まで、
広く国民の皆様の御意見を募集いたします。

・「動物愛護管理のあり方について(案)(「動物取扱業の適正化」を除く)」
に対する意見の募集(パブリックコメント)について
(環境省 報道発表資料 2011年11月8日発表)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14414

・「動物の愛護及び管理に関する法律施行令の一部を改正する政令案等の概要」
に対する意見の募集(パブリックコメント)について
(環境省 報道発表資料 2011年11月8日発表)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14412

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【愛知県西尾市】パネル展

市民のモラルを高めるため、犬猫殺処分の実態、
迷子札ホルダーの重要性、飼い主の責任などを
啓発普及するパネル展示を行います。

◆11月19日(土)、20日(日)10:00~20:00
◆場所:おしろタウンシャオ 2階 フードコーナー前
     名鉄西尾駅徒歩15分

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【神戸市】パネル展 日程変更

下記神戸市のパネル展につきましては、以前20日とお知らせ
しましたが、日にちが変更になりました。
改めてご案内いたします。

ALIVEの各種パネルに加え、阪神・東日本の震災での
被災動物たちの写真を展示する予定です。また被災動物の
為の募金活動も行いますので、ぜひお手伝いください。

◆日時:11月27(日)9:30~16:30
◆場所:神戸市六甲アイランド・アイランドフリーバザール
 JR神戸線住吉駅、阪神電鉄魚崎駅より六甲ライナー乗車、
 アイランドセンター駅南リバーモールイベント広場

※雨天の場合は同じ日に場所を変えて、チラシ配りと募金
活動のみ行います。
◆場所:ACTA西宮2F 円形広場
  阪急電鉄西宮北口駅 北側改札出てすぐ
◆時間:10:30~17:00

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【埼玉県久喜市】パネル展

東日本大震災と原発事故の被災動物のパネル展を行います。
人間の都合の為だけに使われている家畜の、あまりにも酷い
状況を多くの人に知ってほしいと思います。
お手伝いいただける方はご連絡ください。

◆11月20日(日)9:00~14:00
◆場所:久喜市栗橋ときめき祭
  久喜市伊坂1557(栗橋駅徒歩10分)

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【神奈川県藤沢市】パネル展

NPOフォーラムにて、東日本大震災の被災動物の状況を多くの
人に見ていただきたいと思います。
会場では様々な催しもありますのでぜひお出かけください。
http://www.kanagawa-josei-kaigi.org/npof2011.html

◆11月13日(日)10:00~16:00
◆場所:県立かながわ女性センター
  小田急線、江ノ電「片瀬江の島駅」

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飼い主のいない猫の問題

ALIVEの調査では、2009年度に行政により殺処分された
猫の数は173,300匹で、そのうちの78%は幼い子猫でした。
http://www.alive-net.net/companion-animal/hikitori/syobun-gensyou3.htm

また、猫の収容数のうち、70%が、飼い主不明の猫と
なっています。従って、猫の殺処分数を減らしなくして
いくためには、何よりも飼い主のいない猫の繁殖制限を
行うことが重要です。
しかし、飼い主がいないがために、誰が不妊去勢手術の
費用を負担するのかが大きな課題となります。
・地域の住民がお金を出し合って拠出する
・愛護団体が寄付を集めたりバザーなどで費用をねん出する
・市区町村が一部助成金を出す
・低料金で手術をしてくれる獣医を探す
といった取り組みがありますが、それにも限界があります。

このような飼い主のいない猫の問題に関して、大阪市では
「公園ねこについて考えるセミナー」を開催します

http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/yutoritomidori/0000141425.html

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 大阪市はおおさか公園ねこの会とともに、「公園ねこ
について考えるセミナー」を開催します。このセミナー
では、所有者不明ねこに関して豊富な知識や経験を持つ
方々をパネラーにお招きし、市民との協働で取り組む
都市公園の所有者不明ねこ対策の意義や方向性について
理解を深めます。(略)

・日時:平成23年11月5日(土) 14時~16時
・場所:TKP大阪本町ビジネスセンター7階
   (大阪市中央区本町2-3-4 アソルティ本町)
    http://tkphonmachi.net/access/
・内容:基調報告 
   (「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」の
    取り組みについて)
          公園ねこサポーター活動報告
    パネルディスカッション
・テーマ:「公園ねこを市民との協働で適正管理すること
    の意義と方向性」 
・パネラー 
 植田 勝博氏(弁護士、動物法ニュース事務局長、ザペット法塾代表)
 黒澤 泰氏(横浜市港南福祉保健センター獣医師、地域猫提唱者)
 山本 葉子氏(NPO法人東京キャットガーディアン代表)
 岩井 秀子氏(滋賀県動物愛護推進員、大津市所有者不明ねこ対策検討会委員)
 荒井 りか氏(大阪市動物愛護推進員、中之島公園猫対策協議会代表)
  山田 好一氏(大阪市健康福祉局健康推進部動物管理センター
        保健主幹兼健康推進部保健主幹、獣医師)

・定員:150名(先着順)
・お問い合わせ:大阪市ゆとりとみどり振興局 緑化推進部管理課
       TEL06-6469-3813
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一方、三重県亀山市みどり町の自治会では先日、地域住民から
苦情の多い野良猫を捕獲して保健所に引き渡すという措置を決め、
自治会と保健所に対し全国から抗議が殺到しました。
これについて、「野良猫捕獲 愛猫家対自治会の行方」として
10月29日のTBS「報道特集」で放映されました。

見逃した方は、以下の動画で見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=J5KQ2f9m_oU&feature=player_embedded

この、飼い主のいない猫の問題について、11月上旬から始まる動物
愛護法改正に向けてのパブリックコメントで、誰もが意見を出すことが
できます。

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動愛法改正の検討、次のパブコメへ

動物愛護管理のあり方検討小委員会では、平成22年8月から計16回に
わたり動物取扱業の適正化について議論を行い、その内容がパブリック
コメントにかけられました。寄せられた意見数は12万件という空前の数でした。
続けて、小委員会で議論してきた動愛法全体にかかる議論についても、
10月31日に最終とりまとめが行われ、修正を経て、来週から次の
パブリックコメントが行われます。

意見募集の内容

<動物愛護管理のあり方検討の取りまとめ>
1.虐待の防止
 (1)行政による保護等
 (2)罰則規定の見直し
 (3)闘犬等
2.多頭飼育の適正化
3.自治体等の収容施設
4.特定動物
5.実験動物の取扱い
6.産業動物の取扱い
7.罰則の強化
8.その他
 (1)犬のマイクロチップの義務化
 (2)犬猫の不妊去勢の義務化  
 (3)飼い主のいない猫の繁殖制限
 (4)学校飼育動物および公園飼育動物の適正飼養
 (5)災害対応

1.は、動物虐待の定義や取り締まりの強化、動物の一時保護規定など
法律全体に及ぶたいへん重要な事項です。

2.は、全国の動物愛護団体が悩まされてきた多頭飼育問題についての
対策強化です。

3.は、動物愛護センター、保健所、犬抑留所等の犬猫の収容施設について
一律の施設運営基準を設けること、です。これによって施設の改善や
運営の向上を図ることができます。また、犬猫の引取りを抑制するための
方策も含まれます。

4.は、特定動物の輸送や、分類に関する見直しです。

5.は、動物実験者側はいかなる法改正も不要と主張しており、これに対して
実験施設を登録・届出制にして実態把握すべき、3Rの実効性を高める
べきという両論が対立しています。

6.は、産業動物について、動物福祉の国際原則「5つの自由」を、
法律の原則または理念として明記することなどです。

7、は、動物虐待に対する罰則を引き上げるべきとしています。

8.は、(1)と(2)は見送り、(3)は「地域猫」活動などを含みます。
(4)の学校飼育動物については仕組みの見直し、公園飼育動物については
動物取扱業の登録を周知徹底される、としています。
(5)の災害対応としては、動愛法の中に基本事項を明記するとしています。

また、すでにパブコメの終わった動物取扱業については、法改正を待たず
とも施行令で改正できる部分については早期改正を行うことになり、
今回これも一緒にパブコメにかけられます。

<施行令を改正する政令案>
1.動物取扱業にオークション市場を追加する
2.動物取扱業に犬猫の終生引取り飼養施設を追加する
3.犬猫の夜間展示の禁止等

どれも重要な内容ですので、皆様も環境省のホームページや小委員会の
サイトをご覧になり、各自パブコメ意見を出していただきたく存じます。
http://www.env.go.jp/council/14animal/yoshi14-03.html

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