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八幡平クマ牧場:報道記事

4月に茨城県と秋田県の2つの施設で相次いで、特定動物による
人身事故が起こり、3名が死亡しました。
この2つの施設とも、当会がこれまで長年、監視を強化するように
地元の行政に要望してきたところですが、起こってはいけない事件
が起こってしまいました。
なお、5月1日から4日まで、ALIVEの調査員2名が現地視察を
したことなどが、記事として報道されていますので、お知らせします。


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クマ牧場「踏み台」雪まだ1メートル
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001205020005
2012年05月02日 朝日新聞

◇記者、経営者に同行

 秋田八幡平クマ牧場(鹿角市)で女性飼育員2人がヒグマに襲われて
死亡した事故で、経営する長崎貞之進さん(68)=大館市=が1日
午前、朝日新聞社に牧場を公開した。4月20日の事故後、報道機関が
敷地内に入るのは初めて。

 6頭のヒグマが逃げたとみられる飼育施設は、事故当時、重機で破壊
した壁やトタン板が散乱したままで、騒然とした当時を思い起こさせた。

 飼育施設のえさやり場に向かうと、体長1メートルを超えるヒグマ
など約10頭を見つけた。長崎さんが近づくと、クマは一斉に鉄格子を
揺らし、うなり始めた。このえさ場では、亡くなった女性飼育員らが
大館市の病院などから集めた残飯を週に3回、外から投げ込んでいたという。

 さびが目立つ鉄格子をよく見ると、飼育員の清掃用に設けた出入り
口の扉3カ所に、施錠されたままの南京錠がかかっていた。近くには、
事故当時に女性飼育員がクマに与えようとしていたというりんごが木箱
いっぱいに入ったまま残されていた。

 (略)

◇「規制強化する必要」

 野上ふさ子地球生物会議ALIVE代表の話
 クマなどの特定動物の飼育について定めた動物愛護管理法は、飼育者に
クマの専門知識を求めておらず、(参入の)ハードルが低い。今回の
ケースのように飼えなくなる場合を想定して引き取り先を明記する必要
もない。改正の議論が交わされており、規制を強化する必要がある。
 牧場経営者は閉園の意向を表明しているが、27頭の受け入れ先を
探すのは難しく、経営者や行政、わたしたちだけでは解決できない。
いろいろな方々の手を借りることが必要だ。

◇管理・監督責任 県が認め陳謝

 秋田八幡平クマ牧場の管理・監督責任について、県は1日の県議会
福祉環境委員会で、動物愛護管理法の定めがない範囲で指導上の不行き
届きがあったと認
め、陳謝した。県の責任について、これまでよりも踏み込んだ。

 委員会では、適正管理に必要な管理台帳の指導をめぐり、委員の県議
が「法令違反がないからそのまま許可した、というのは通用しない」と
改めて指摘。佐々木弘・生活環境部次長は「運営許可に法的な問題は
なかった」とする一方、頭数も把握できていなかった実態を踏まえ、
「もう少し厳しく指導すべきだったと思う」と述べた。

◇給餌や給水状態を調査

 NPO法人地球生物会議ALIVEの調査員2人が1日、鹿角市の
秋田八幡平クマ牧場を訪れ、27頭の調査を始めた。同会議による現地
調査は4月20日の事故後、初めて。閉園の意向を示す長崎さんが、
「クマの引き取り先を探してほしい」と支援を求めた。

 県によると、1人は獣医師で、もう1人は動物行動学の修士課程を
修了した人という。この日は長崎さんや県職員2人が立ち会うなか、
給餌(きゅう・じ)や給水の状態などを見て回った。調査は4日まで続ける。

 この日、現地調査に立ち会った庄司浩久・県生活衛生課副主幹は
「一義的には経営者に飼養者としての責任があるが、調査員と意見交換
したい」と語った。


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「個体情報の把握必要」 NPO、クマ牧場の飼育状況調査
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20120502j
2012年5月2日 秋田さきがけ新報

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クマ牧場経営者、月内閉鎖の意向 受け入れ先が問題に
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20120502f
2012年5月2日 秋田さきがけ新報

 鹿角市の秋田八幡平クマ牧場死亡事故で、男性経営者(68)が1日、
月内にも閉鎖したいとの考えを明らかにした。

 同牧場のクマは現在27頭。問題となるのはその行方だが、県内外に
ある7カ所のクマ牧場はほとんどが「受け入れ困難」としている。
八幡平のクマは、個々の飼育情報の管理が不十分なことなどが理由だ。
北海道では2004年に経営難で閉鎖したが受け入れ先が見つからず、
ヒグマ10頭を飼育し続けている牧場のケースもある。

 国内のクマ牧場は、本県の秋田八幡平クマ牧場と阿仁熊牧場
(北秋田市)を含め計8カ所。県外では北海道の4カ所をはじめ、
岐阜県と熊本県に各1カ所がある。

 受け入れ困難の理由について、阿仁熊牧場は「将来的に頭数を減らす
計画があるほか、おりにも余裕がない」。北海道壮瞥(そうべつ)町の
昭和新山熊牧場は「新たにクマを入れると、現在飼育しているクマから
攻撃される恐れがあるため」としている。
(2012/05/02 11:01 更新)

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クマ牧場事故 給餌や給水を確認
動物愛護団体が視察
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20120501-OYT8T01258.htm?from=popin
2012年5月2日  読売新聞

 鹿角市八幡平の「秋田八幡平クマ牧場」で4月20日、ヒグマに襲わ
れて2人が死亡した事故で、東京都の動物愛護団体のメンバー2人が1日、
同牧場を視察し、飼育しているクマ27頭への給餌や給水の現状を確認した。

 視察したのは、NPO法人「地球生物会議」に所属する獣医師と動物
行動学研究者。
2人は同日午後、県職員2人の立ち会いの下、約2時間かけて牧場を
見て回り、牧場経営者の長崎貞之進氏(68)から給餌や給水の方法に
ついて説明を受けた。

(略)

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