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2012年7月の記事

動愛法改正に向けて国会議員へ意見を

動物愛護法改正は、本来であれば6月の国会会期末までに成立する
見込みでしたが、皆様ご存知のように政局の変動があり、検討が停滞
しています。(国会会期は9月8日まで延長されました)

民主党の骨子案は、ALIVE誌等でお知らせしたとおりです。
たいへん残念ながら、動物実験の問題は、民主党内部の医科系
議員の反対で削除されてしまいました。
(6月7日のALIVEブログをご参照ください)

動物愛護法改正は超党派の議員立法で行われますので、
民主党案について現在、与野党で協議が行われています。
実験動物については、野党から提案してもらうことが重要です。

しかし、それ以外の部分、例えば犬猫幼齢個体の8週齢規制や
動物取扱業の規制強化などについても、反対意見があるとされ、
状況はまだまだ予断を許しません。
せめてその他の改正部分まで削除、妥協されることなく
このまま進んでほしいと願っています。

現在の協議でなかなか一致しない事項は、
1、犬猫幼齢個体の8週齢(56日齢)規制
2、動物取扱業の規制強化(許可制へ)
3、新たな動物取扱業の追加(シェルター、公園動物等)
4、自治体業務の負担増加の懸念
などのようです。

また、これまで民主党の動愛法対策WT事務局長として
改正に深く関わってきた岡本英子議員が新たに移った政党
「国民の生活が第一」が、協議に参加できるかどうかも
注目しているところです。

しかし、動物の問題と言えども政局の影響はまぬがれず、
政党間の取引や都合で改正案が骨抜きにされるおそれもあり、
また、そもそも今国会中に改正が成立するかどうかも懸念されています。

皆さま、どうか今一度、動物愛護法改正を今国会中に成立させるよう、
そして主要な改正点が骨抜きにされないように、
与野党の法改正にかかわる議員および地元選出の国会議員に
ご意見を届けていただけないでしょうか。

議員のリストは、これまでブログ等でお知らせしていますが、
一部、所属政党が変わった議員もおられますので、ご注意ください。

なお、意見を送るときは、匿名ではなく、住所氏名等を書いて、
投票権を持つ有権者の訴えであることを伝えましょう。
(遅くても来年は総選挙となります)

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【富士市】パネル展

犬猫の殺処分や譲渡、飼育についての啓発普及を行います。
ビデオ上映もありますのでどうぞお出かけください。

◆日時:8月13日(月)10:00~15:00
◆場所:美容室Melthin' Pot
      (富士市宮島199-5)

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【福井県】パネル展

県内3カ所でパネル展を行います。
お近くの方はぜひお出かけください。

1、鯖江環境フェア2012に出典します。
◆日時:8月11日(土)9:30~16:00
◆場所:響陽会館(TEL:0778-52-5789)
 (鯖江市桜町2-7-1 福井鉄道西山公園駅下車 徒歩5分)

2、生きものたちのSOS ライフスタイルを見直そうパネル展
◆日時:8月13日(日)~19日(木)10:00~18:00
◆場所:鯖江文化の館(TEL:0778-52-0089)
 (鯖江市水落町2-25-28 福井鉄道水落駅下車 徒歩15分)

3、   〃 パネル展
◆日時:8月20日(日)~24日(金)※23日は休館
    9:00~18:00
◆場所:福井県立図書館(0776-33-8860)
 (福井市下馬町51-11 JR福井駅前市内バス9番乗り場から
  市内バス62系統浄教寺行き約12分 県立図書館下車

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【埼玉県さいたま市】パネル展報告

パネル展を開催した会員の方からの感想をご紹介します。

開催日:2012年5~7月 計16日
開催場所:JR大宮駅西口デッキ上
開催内容:動物実験のパネル展示とチラシ配布

 今回は、道行く人に「お願いします」と、チラシをどんどん差し出してみました。この方法では、チラシが捨てられて無駄になってしまうかなとも思いましたが、足を止めてパネルを見てくれる人を待っているだけではダメだと思ったので、やってみました。やってみると、チラシを受け取ってもらうことが難しいことが分かりました。大宮駅前では、チラシ・ティッシュ・試供品などいろいろな物が配られているせいか、とりあえず受け取っておこうという人がほとんどいないように思いました。次回、もっとがんばろうと思います。

 ある女性が、「うちの娘は、大宮で化粧品の動物実験のことを知って、動物実験をしていない化粧品に変えたのですよ」と話してくださいました。このようなお話を聞かせていただくと、本当に嬉しく、励みになります。また、パネルを見ていた人が、一緒に見ていた人に、「動物実験って、こんなにひどいことをしているんだ」と話しているのが聞こえてきました。このような人を一人でも多く増やしたいです。

 動物たちの悲惨な現状を知ってもらい、問題に気づいてもらうことが、本当に必要だと思います。

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【長野県松本市】パネル展報告

パネル展を開催した会員の方からの感想をご紹介します。

開催日:2012年4月29日
開催場所:アースデイまつもと
開催内容:犬猫イラストパネル、私たちにできることパネルの展示

 アースデイまつもとというイベントのフリーマーケットブースでパネル展を行わせて
いただきました。このイベントの趣旨は「もっと地球にやさしく・もっと人にやさしく・
もっと魂にやさしい世界へ」であったため、地球に暮らすのは動物も同じであると考え、
ぜひ動物を取り巻く世界の啓発を行いたいと思い、犬猫イラストパネルに加え、
私たちにできることパネルも展示させていただきました。

 イベント主催者の方と事前に打ち合わせを行い、本部前の人通りが多い場所に
設営させていただき、当日は県内からたくさんの人達が集まり、見学をしていって
くれました。お隣のブースが科学薬品(農薬等)を使わない農法・農作物について
啓発をしていたため、それらは動物実験の問題ともリンクしていることをお話させて
いただきましたが、あまり興味が無い様子で残念でした。不必要な化学薬品を断つ
という同じ手だての中にも価値観の違いがあることを知り、幅広い視点で物事を
見れるようになりたいと強く感じました。

 パネル展・パンフレット配布によって何か感じてもらえる人が1人でもいたら、
それだけで大成功だと思います。会員の皆さまも、勇気をもってぜひご自身の
地区で開催されることをおすすめします。

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生物多様性国家戦略パブリックコメント

現在、環境省が生物多様性国家戦略の改定案に対する
パブリックコメントを行っています。(8/5まで)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15444

生物多様性国家戦略は、生物多様性条約と生物多様性基本法に
基づいて、国が生物多様性の保全や持続可能な利用に関する施策を
体系的に取りまとめ、その目標や取組の方向性を示すものです。

今回の改訂の背景には、一昨年の生物多様性条約締約国会議(COP10)で
「愛知目標(戦略計画2011-2020)」が採択されたこと、また、東日本
大震災の経験を踏まえ、人と自然の関係の再構築が求められていること、
などがありました。

全体の構成は、戦略と行動計画に大きく分けられますが、行動計画の
部分には、おおむね今後5年間に政府が取り組む約700もの具体的施策が
並んでいます。

その中には、「動物の愛護と適正な管理」に関する施策も含まれますが、
今回の改訂による大幅なページ数の削減に伴って、これまでの国家戦略に
書かれていた重要な記述が削除されてしまいました。以下の部分です。

「また、家畜化されていない野生由来の動物の飼養については、動物の本能、
習性及び生理・生態に即した適正な飼養の確保が一般的に困難なことから、
限定的であるべきです。」

この部分は野生動物の保護にとって非常に重要な考え方を示すものであり、
削除しないよう、ぜひ環境省へ意見をお送りください。

いわゆるエキゾチックアニマルの飼育や、特定動物(危険動物)の飼育に
ついては、より規制を強化すべきであり、国家戦略にもその点が盛り込まれる
べきです。

また畜産動物についても、遺伝的多様性については述べられていますが、
工場畜産による生物多様性への影響といった問題には目が向けられていません。
家畜福祉への取り組みや、放牧を主体とした有機畜産への転換なども
行動計画に盛り込むよう、求めていく必要があります。

そのほか、鳥獣被害対策や希少生物保護、遺伝子組換え生物、動物園など、
人と動物のかかわりに関係する論点が数多く含まれていますので
ぜひ皆様、一度案に目を通し、意見を送ってください。

締め切りは、8月5日(日)です。

<パブリックコメントの対象>
生物多様性国家戦略の改定(案)[PDF 1,018KB]
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=20281&hou_id=15444

<参考資料>
愛知目標[PDF 18KB]
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=20282&hou_id=15444
生物多様性国家戦略改定(案)の全体構成(参考1)[PDF 27KB]
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=20284&hou_id=15444
愛知目標の達成に向けたわが国の国別目標等(案)(参考2)[PDF 59KB]
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=20285&hou_id=15444
これまでの中央環境審議会自然環境・野生生物合同部会及び
同生物多様性国家戦略小委員会における審議の経緯、
現行の生物多様性国家戦略2010(全文・概要)など
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/wakaru/initiatives/index.html

■意見の提出方法

御意見は、下記[1]~[4]までを御記入の上、電子メール・FAX・郵送の
いずれかの方法で、下記[5]の提出先まで御提出ください。

[1]氏名(企業・団体としての意見提出の場合は、企業・団体名、並びに
     担当部署名及び担当者名)
[2]住所
[3]電話番号又はメールアドレス
[4]御意見(意見ごとに下記事項を記載)

        意見の該当箇所(ページ・行番号等)
        意見の要約(1つの意見で100字を超える場合は、100字以内で要約も記載)
        意見及び理由(意見の根拠となる出典等があれば添付又は併記)

[5]提出先

    ア)電子メールによる提出
        NBSAP@env.go.jp
        ※件名に「生物多様性国家戦略の改定(案)に対する意見」とご記載ください
    イ)ファクシミリ(FAX)による提出
        03-3591-3228
    ウ)郵送による提出
        〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
        環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性地球戦略企画室
        ※封筒の表に「生物多様性国家戦略の改定(案)に対する意見」と明記

意見提出様式[PDF 6KB]
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=20283&hou_id=15444

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【熊本市】チラシ配布

駅前で様々なチラシを配布します。
お手伝い頂ける方はご連絡ください。

◆日時:7月28日(土)~29日(日)13:00~17:00
◆場所:JR熊本駅前付近

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【富士市】パネル展

犬猫の譲渡予約会会場にて、殺処分や飼育についての啓発普及を
行います。お手伝い募集です。

◆日時:7月15日(日)10:00~15:00
◆場所:SBSマイホームセンター富士
    (JR東海「吉原駅」より車で5分、国道1号線バイパス
     「富士東インター」より2分)

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【神戸市】パネル展

ALIVEの各種パネルに加え、阪神・東日本の震災での
被災動物たちの写真を展示しチラシ配りも行います。
お手伝い募集です。

◆日時:7月15(日)10:30~17:00(小雨決行、大雨中止)
◆場所:阪急電鉄西宮北口駅 北側改札出てすぐの通路

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文部科学省がパブリックコメント募集(7/12締切)

会員の方から、文部科学省が行っている意見募集についての情報をいただきました
のでご案内します。

内容は、文部科学省所管の独立行政法人等の業務運営に関するもので、対象となる
法人には、研究費の助成を行う機関や、動物実験を行っている研究機関が含まれます。
(一覧はメール下部参照)

締め切りが一週間後に迫っていますが、動物実験に関連する業務の見直しを求める
チャンスですので、ぜひご意見をお送りください。

ちなみに、意見募集の対象となっている理化学研究所は、施設の一般公開の際に、
生きた実験用マウスの子を子どもたちに触らせるふれあいコーナーを実施しており、
その様子をALIVEのホームページにも掲載いたしました。
実験動物の取扱いが不適切であると、意見をお送りください。
http://www.alive-net.net/animal-experiments/tsukuba_report.htm

以下、意見募集の詳細です。

■文部科学省独立行政法人等の業務運営に関する意見募集の実施について その2
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000602&Mode=0

文部科学省独立行政法人評価委員会では、独立行政法人通則法
(平成十一年七月十六日法律第百三号)に基づき、各独立行政法人の毎事業年度に
係る業務の実績に関する評価及び中期目標に係る業務の実績に関する評価を実施
しています。

今年度の文部科学省独立行政法人評価委員会における評価の際の参考とさせてい
ただくため、以下のとおり、各独立行政法人等の業務運営についての意見募集を
実施いたします

【意見募集の対象】
文部科学省所管法人の事業報告書、中期目標、中期計画、及び過去の評価結果を
御参照の上、各法人の業務運営に対する意見を御提出ください。

【提出期限】 平成24年7月12日(木)18時15分 必着
【宛  先】 FAX番号:03-6734-3650
      電子メールアドレス:seihyoka@mext.go.jp
      (件名は【独立行政法人○○○○の業務運営への意見】とする。
       ○○○○ には意見を提出する対象の法人名を記入)
      もしくは、意見提出フォームを利用
      https://search.e-gov.go.jp/servlet/Opinion

【募集要項】
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000089382

【意見提出様式】
「独立行政法人○○○○の業務運営への意見
(※「○○○○」には意見を提出する対象の法人名を記入)
・氏名
・性別、年齢
・職業(在学中の場合は「高校生 「大学生」など在学する学校段階を表記 )」
・住所
・電話番号
・意見を提出する対象の法人名
・意見の内容
※意見は、最長でも800字程度。
※1メールにつき1意見。対象法人ごとに別メールにする。

【意見募集の対象】
(上から順に事業報告書、中期目標、中期計画)

★研究費の助成等を行う機関

日本学術振興会
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000089391
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/dokuritu/chuuki/gakujutu.htm
http://www.jsps.go.jp/koukai/data/chuki/keikaku/c_keikaku_2nd.pdf

科学技術振興機構
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000089390
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/dokuritu/chuuki/kagaku.htm
http://www.jst.go.jp/pr/intro/h23m-plan/plan.pdf

意見例)
・動物実験を行う研究に対しては、採択前に倫理的審査を行う体制を
 確立するべき。現在の審査方式では倫理的検討がなされているとは
 言いがたい。
・動物愛護法の理念に基づき、動物実験を、動物を用いない方法に
 代替していくことを計画に盛り込み、そのための研究に
 重点的に資金配分を行うべき。
・日本において特に弱いとされている疫学研究に対して、より重点的な
 資金配分を行うべき。

★動物実験を行う研究機関:

理化学研究所
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000089385
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/dokuritu/chuuki/rikagaku.htm
http://www.riken.jp/r-world/riken/info/pdf/c-keikaku2.pdf

物質・材料研究機構
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000089386
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/dokuritu/chuuki/butuzai.htm
http://www.nims.go.jp/nims/disclosure/term03/term03_plan.pdf

放射線医学総合研究所
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000089387
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/dokuritu/chuuki/housyai.htm
http://www.nirs.go.jp/public/plan/pdf/mid23.pdf

宇宙航空研究開発機構
http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000089389
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/dokuritu/chuuki/koukuu.htm
http://www.jaxa.jp/about/plan/pdf/plan_02_21-a.pdf

意見例)
・動物愛護法の理念に基づき、動物実験を、動物を用いない方法へ
 代替していくべき。
・動物実験の代替、使用数の削減、苦痛の軽減、環境エンリッチメントなど
 について、どの程度取り組まれているのかが不明。

【参照】
独立行政法人の評価結果について
http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/d_kekka/main10_a11.htm

以上

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