特定動物の基準 見直しへ
「特定動物」(危険動物)の飼養保管基準の見直しが始ま
ります。8月10日に開催された、環境省の中央環境審議
会動物愛護部会(第30回)において、議題の一つとして、
「平成24年度特定動物の見直し検討会」の開催要項案と
委員リストが示されました。
<委員の顔ぶれ>
※座長:林良博 東京農業大学農学部教授
委員:
石井信夫 東京女子大学現代教養学部教授
石橋徹 いのかしら公園動物病院院長
久島昌平 神奈川県動物保護センター所長
永井清 多摩動物公園副園長
森口一 財団法人日本蛇族学術研究所研究員
山崎亨 アジア猛禽類ネットワーク会長
検討事項は、
(1)特定動物の選定基準、リストの見直しについて
(2)特定動物の飼養又は保管の方法の細目等の見直し
について
(3)その他検討会の目的を達成するために必要な事項
この検討会は非公開とされるとのことですが、理由は、
・委員から忌憚ない意見をいただきたい。
・個別の事件については、公開できないものもあると考え
られる。
とのことです。
当会からは、この検討会宛てに、提言や要望を行っていく
予定です。
皆様もどうか注目とご関心をお寄せください。
また、どこそこに、このような問題事例があるといった
情報がありましたら、お寄せいただければ幸いです。
なお、秋田県では、クマ牧場のクマの脱走事件に続いて、
危険なヒクイドリの脱走も起こりました。
これに関して、地元新聞が、的確に問題を指摘した
記事を載せていますので、ご覧ください。
------------------------------
■ 秋田のニュース:社説
社説:危険動物 飼育の意味自体再考を
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20120807az
2012年8月7日 さきがけ新聞
クマやトラなど危険動物の飼育基準について、環境省が
見直す方針を決めた。鹿角市の秋田八幡平クマ牧場で4月、
女性従業員2人がヒグマに襲われ死亡した事故を受けての
決定である。観光展示向けに飼育されていたヒグマ6頭が、
運動場の雪山を登って逃げ出し人間を襲ったという事故の
衝撃が、それだけ大きかったということだ。
(略)
今月3日には同じ鹿角市で、特定動物のヒクイドリ1羽
が逃げ出す騒動があったばかりだ。捕獲された場所は住宅
街で、近くには保育園があった。鋭い爪を持った足で人を
蹴ったりするなどの危険性が知られており、けが人が出る
こともあり得た。身近なところで危険動物が飼育されてい
る事実が、再び浮き彫りになったのである。
(略)
------------------------------
| 固定リンク