動物実験の情報公開に関する資料集発行のお知らせ
動物実験に関する資料集を発行いたしましたのでお知らせいたします。
当会会報誌「ALIVE」108号でご紹介いたしました、
動物実験の情報公開に関する資料集(75ページ)が完成いたしました。
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資料集No.35
文部科学省が所管する機関の動物実験に関する情報公開度調査
(2014年2月20日発行)
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文部科学省の動物実験基本指針では、
「研究機関等の長は、研究機関等における動物実験等に関する情報
(例:機関内規程、動物実験等に関する点検及び評価、当該研究機関等
以外の者による検証の結果、実験動物の飼養及び保管の状況等)を、
毎年1回程度、インターネットの利用、年報の配付その他の適切な方法により
公表すること。」
とされています。
本資料集は、文部科学省が所管する全国の国公私立大学
その他の動物実験を行っている381機関を対象にした調査結果で、
各機関が公開する情報を、15項目にわたり表とグラフにまとめ、
統計、分析したものです。
また、各機関の情報公開度を点数化した一覧表付きで、
機関ごとの優劣が一目瞭然にわかるようになっています。
情報公開を含めた文部科学省の基本指針の遵守状況については、
2011年に文部科学省が行ったアンケート調査がありますが、
文部科学省の調査は、対象機関の答えをそのまま集計したもので、
実際に情報公開がされているかどうかを確認したものではありません。
今回のALIVE調査は、各機関のホームページを1件1件確認した結果を
集計したものです。
また、文部科学省の調査は情報公開を「している」か「していない」かだけを
調べたものですが、ALIVE調査は情報公開の中身にまで踏み込んで詳しく
統計しています。
今回の調査で、主に以下のようなことが分かりました。
● 文部科学省の基本指針制定から7年経っても、指針で定められた情報公開を
行っていない、または行っていないと疑われる機関が全体で1/5、特に私立大学
では1/4にのぼる。
● 各機関の情報公開度を点数化した結果、全機関平均は15点満点中3.4点と
低い値であり、全体で3割の機関が1点以下、半数以上の機関が3点以下であった。
● 国立の機関と公私立の機関で情報公開度の落差が激しい。(2倍程度)
● 一般市民の関心事項(①何のために、②どんな実験を、③どれだけの動物を
使って、④どれほどの苦痛を与えているか)が全く反映されていない。
このような試みは全国初の試みです。
ご近所の施設等へ情報公開の促進を訴える活動の
材料にしていただければ幸いです。
今後ALIVEとしても関係機関へ働きかけを行っていく予定です。
ご購入を希望される方は、当会ウェブサイトからご注文いただくか、
もしくは、郵便振替用紙に「動物実験に関する情報公開度調査 購入希望」と
ご記入のうえ、1,200円(うち、送料200円)をお振込みくださいますよう
お願い申し上げます。
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