カテゴリー「分野別-動物虐待」の記事

【記事】犬販売業者を逮捕 山中で遺棄容疑

現在、動物愛護管理法の改正に向けての検討が行われていますが、最初に検討
されているのは動物取扱業に対する規制強化です。
その理由は、全国各地でこのような悪質なケースがあとをたたないからです。

【記事】犬販売業者を逮捕  吉備中央山中で遺棄容疑
山陽新聞:(2010/11/10 )

http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010111012500339/

 岡山県吉備中央町の山中で8月、小型犬などが捨てられているのが見つかった
事件で、岡山北署は10日、動物愛護法違反(遺棄)の疑いで浅口市鴨方町、犬の
繁殖・販売業「クリスタル・カミムラ」経営者(68)を逮捕した。

 逮捕容疑は8月中旬、吉備中央町の山中に、雄のペキニーズとゴールデンレトリ
バー各1匹を遺棄した疑い。

 同署によると、8月23日、同町住民から「多数の捨て犬を保護している」と通報が
あり、聞き込みなどから上村容疑者の関与が浮上。今月8日、上村容疑者の自宅
にある飼育施設などを捜索していた。

 同署は8月14~23日、現場付近で2匹をはじめペキニーズやトイプードル、ゴール
デンレトリバー計21匹を保護しており、残りについても上村容疑者との関連を調べる。

 遺棄された小型犬は県動物愛護センター(岡山市北区御津伊田)に預けられ、
1匹は病死したが、15匹は新しい飼い主に引き取られた。

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猟犬への虐待遺棄:告発の結果報告

2006年2月に、茨城県取手市で、散弾銃で撃たれて全身に被弾した猟犬が
保護されるという事件がありました。(この犬はタミーと名付けられて、新しい
飼い主のもとで飼育されています)

新聞、テレビ等でも大きく報じられ、同年6月には衆議院環境委員会でも鳥獣
保護法や動物愛護法違反ではないかとして取り上げられました。

ALIVEでは、地元で保護した団体と連名で、被疑者不詳のまま、動物愛護法
違反・銃刀法違反で地元警察に告発しました。
(告発状は以下のサイトに全文掲載)
http://www.alive-net.net/companion-animal/gyakutai/ryouken-kokuhatu.html

告発は受理されて、地元警察が犯人を捜査してしいましたが、この1月13日に
水戸地検土浦支部から、犯人を特定できないまま時効(3年)を迎えるため、
不起訴処分との通知が代理人弁護士のもとにありました。

捜査にあたり、警察が県内の散弾銃所持者の全員に面談して、事情聴取を
したとのことです。

残念ながら犯人は特定できなかったものの、この捜査によって、猟犬であっ
ても遺棄・動物虐待罪で告発されることを全猟銃所持者に知らしめることが
でき、同種事犯への大きな抑止力にはなったと考えられます。

昨年12月に改正された銃刀法でも、調査の対象として「みだりに動物の殺傷
その他の物の損壊をする行為」(13条の3)を明記しており、この事案が反映
されたとも見受けられます。

「捜査の進展を求める署名」にご協力いただいた皆様、誠にありがとうござい
ました。

ALIVE事務局

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