カテゴリー「分野別-家畜福祉」の記事

ヒルトンが採卵鶏ケージ飼いと繁殖豚用妊娠クレートの使用廃止を宣言

ヒルトン・ワールドワイドが4月に、グループが関連する世界中のサプライ
チェーンにおける採卵鶏のケージ飼いと繁殖豚用妊娠クレートの使用の
廃止に向けてスタートすると発表しました。

世界19か国のホテルにおいて、全ての卵の利用が2017年12月31日までに
ケージフリーのものへ置き換えられ、全ての豚肉製品が2018年12月31日までに
繁殖豚をグループ飼いで育てたサプライヤーから購入されるそうです。

採卵鶏のケージのうち最も多く使われている従来型ケージ(バタリーケージ)は、
鶏1羽あたりB5用紙程度のスペースしかない金網の多段式ケージで、
巣箱も止まり木もなく、羽も広げられない環境で採卵鶏は一生を過ごします。

日本の採卵鶏農家の約9割が使用(平成27年畜産技術協会調べ)しています。
一方、EUでは2012年から従来型ケージが禁止され、エンリッチド・ケージへの
移行もしくは平飼いが義務付けられています。

繁殖豚用妊娠クレート(ストール)は、豚1頭がぎりぎり入ることができる
広さの金属製の檻で、向きを変えることもできない環境で繁殖用雌豚は
一生の大部分を過ごします。

日本の豚飼養農家の約9割が使用(平成27年畜産技術協会調べ)しています。
一方、EUでは2013年から特定の期間を除き禁止されています。

日本のホテルやレストラン等へ、ヒルトンに倣って、採卵鶏のケージ飼いを
行ったり、繁殖豚用妊娠クレートを使用している農家からの農産物を
使わないように訴えていきましょう。

本件を伝える記事

(参考)公益社団法人 畜産技術協会 飼養実態アンケート調査報告書

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アニマルウェルフェア指針の検討会

農水省によるアニマルウェルフェア指針の検討が行われています。
指針は、動物種ごとの分科会でその分野の専門家や関係者(業界)で検討された
ものを、親委員会である事業推進委員会にかけて、最終的に決定されるという
手続きで行われています。

すでに、以下の指針が策定されいます。
・乳用牛(平成22年3月)
・ブロイラー(平成22年3月)
・採卵鶏(平成21年3月)
・豚(平成21年3月)
最後に残っていたのが、肉用牛の指針で、以下の日時で推進委員会にかかり、
決定します。

日本の肉用牛は、「霜降り肉」にするため、餌にビタミンAを欠乏させることが行われ、
そのために牛の目が見えなくなるということが指摘されています。
これは家畜福祉の観点から、大きな問題です。
委員の方々が、しっかり議論していただきたいことのひとつです。

これまでの議論は、以下のサイトに掲載されています。
http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/index.html

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「アニマルウェルフェアに対応した家畜の飼養管理に関する検討会」
平成22年度 第1回事業推進委員会の開催についてご案内します。

<第1回事業推進委員会>
1 日 時 : 平成22年12月17日(金)
      13時30分~16時30分(予定)
2 場 所 : 鉄二健保会館(5Fホール) 
      東京都文京区湯島3-21-10 TEL:03-3835-4341
3傍聴可能人数:20人

傍聴希望者は、FAXまたは電子メールにより、件名を「第1回事業推進委員会
傍聴希望」とし、住所、氏名、電話番号、FAX番号、(差し支えなければ、勤務先、
所属団体)を明記の上お申し込みください。
(email:info@jlta.jp  FAX:03-3836-2302)
申込締切日は、12月16日(木)15時 必着 といたします。
傍聴希望者が多数あった場合は先着順とし、傍聴が可能な方には、
12月16日(木)17時までに、FAXまたは返信メール等にてご連絡いたします。

申込要領等、詳細は当協会ホームページにてご確認ください。
http://jlta.lin.gr.jp/news/kiji/new_news.html

社団法人 畜産技術協会 企画情報部

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農水省第2回OIE連絡協議会の開催

動物福祉を進める国際機関OIEが、畜産動物の飼養指針を制定しようとしています。
それに対して日本ではどう対応するか、農水省が協議会を開催します。
傍聴申し込みは、以下の通りです。

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「第2回 国際獣疫事務局(OIE)連絡協議会」の開催及び傍聴について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/101129.html

農林水産省は、動物衛生等に関する国際基準であるOIEコードの改正案等に
ついて、消費者の方々や産業界等の関係者との意見交換を行うため、
平成22年12月8日に「第2回OIE連絡協議会」を開催します。

日時:平成22年12月8日(水曜日)9時30分~12時30分
場所:霞ヶ関中央合同庁舎4号館 共用会議室1219号室~1221号室
(東京都千代田区霞が関3-1-1)

主な予定議題
1.OIE及びOIEコード等についての一般説明
2.OIEコードの主な改正案について
(1) 清浄コンパートメント設定のための防疫プログラムの条件
(獣医組織体制の能力、サーベイランスの実施等)の追加
(2) 狂犬病に関連した犬等の輸入条件の変更等
(「犬間伝播清浄国」のカテゴリーの新規追加ほか)
(3) アニマルウェルフェアに配慮したブロイラーの飼養管理に関する
新しい章の作成
(4) 加熱処理済みの常温保存のペットフードにおけるOIEリスト疾病
の管理に関する新しい章の作成
3.その他の意見交換

傍聴申込要領
1. 傍聴を希望される方は、平成22年12月3日(金曜日)までにFAX又はインター
ネットにより農林水産省 消費・安全局 動物衛生課までお申し込みください。
なお、電話による申し込み及び当日の申し込みはお受けしておりません。
詳細は別紙3をご覧ください。

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口蹄疫と家畜の大量殺処分について

宮崎県での口蹄疫の発生によって、数十万頭もの牛と豚が殺処分されると
報じられています。

<農林水産省>
口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針

今回の口蹄疫に限らず、これまでにもBSE、鳥インフルエンザなどの感染症が
発生する度に大量の家畜が殺処分されています。
またその対策のために巨額の公費(税金)が投じられています。

宮崎県は日本有数の集約的畜産県であることからも知れるように、感染症は
過密・多頭飼育とは切ってもきれない関係にあります。

畜産動物の過密・多頭飼育は、当然のことながら経済効率を上げるために
行われているものですが、消費者がひたすら安い畜産物を求めて大量に消費
するという社会構造が、ひいてはこのような感染症を引き起こしているということも
言えるかもしれません。

一見、安価な畜産物を供給するためには、大規模な環境破壊や感染症の脅威が
あり、かつ多額な畜産補助金が投入されていることを考えると、「安い畜産物」は
本当は安い物ではありません。

飼育施設も飼育頭数も減らし家畜のウェルフェアを向上させない限り、また新たな
感染症が発生することは過去の歴史から見ても明らかです。
OIEが家畜の病気と福祉は密接な関係があると宣言した根拠もここにあります。

私たちも、畜産動物たちの悲鳴に耳を傾け、このような機会にこそ、集約畜産の
在り方や「安い」畜産物の大量生産・大量消費の構造を見直す必要があるでしょう。
納税者として、消費者として、有権者として、私たちにできることはたくさんあります。

口蹄疫に寄せて、「ブラックボックスの中の日本の畜産」記事をホームページに
掲載しました。

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クローン動物の食用化に一般市民8割強が反対

クローン動物の食用化に関するパブリックコメントについて、異例なほど多くの
反対意見が寄せられたため、再審議が行われることになったと報じられました。

多くの良識ある市民がNO!と言っているにもかかわらず、ごく一部の産業界の
利益のみを偏重してクローン動物の食用化が強行されることのないように、
願うばかりです。

クローン動物の食用化に反対するALIVEの意見

-------------------- 以下、引用 -------------------------

内閣府委「クローン家畜は安全」に一般市民の8割超が疑問

読売新聞 2009年6月8日
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090608-OYT1T01072.htm

 クローン牛や豚の食品としての安全性をめぐり、内閣府食品安全委員会が
「従来の家畜と差がない」とした評価について、一般から336件の意見が寄
せられ、このうち8割以上が疑問や反対を訴えるものだったことがわかった。

 8日の同委員会調査会で報告された。

 疑問や反対を訴える意見のうち、評価自体に対する疑問や反対は16%。

 このほか、「表示を義務化すべきだ」などとする流通・表示に関する意見が
13%、倫理的な問題を指摘する意見が10%、長期的な健康被害などを懸念
する意見が8%あった。

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「気持ち悪い」7割批判的 クローン食品に市民意見
  内閣府、調査会で再審議へ

産経新聞 2009年5月27日 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090527-00000110-san-pol

 クローン食品を安全と結論づけた内閣府の食品安全委員会に、1カ月で
172件の意見が一般から寄せられ、そのうち7割程度が「気持ち悪い」など
批判的意見だったことが26日分かった。

 委員会ではこうした意見に配慮して、下部組織の専門調査会で、安全性評
価について再審議を行うことを検討している。クローンをめぐっては、消費者
の違和感や宗教・倫理面から反対論が根強く、委員会の審議も影響を受けた
形になった。

◇同委員会では今年3月12日、成長したクローン牛と豚、その子孫の食品
について「従来の牛や豚と同等の安全性を有する」と結論づけた評価書案を
まとめ公表。厚生労働省に答申する方針で、念のため30日間、インターネット
などで一般から意見を募集した。

 その結果、寄せられた172件の意見のうち、「気持ち悪い」などクローン
食品への反対・消極論や、「検討不足の点がある」など評価書案への批判が
7割程度を占めた。評価書案に賛成する意見は2、3割だった。

 この結果を受け、委員会では厚労省への答申を延期し、専門家で構成
する「新開発食品専門調査会」で評価書案の内容を再審議することを検討
している。委員会では年間平均100件以上の食品・薬品の安全性を審議・
評価し、答申前に一般意見を募集しているが、通常、意見は数件程度。

 専門調査会で再審議することもないため、今回は異例の展開。

(略) 

-------------------- 以上、引用 -------------------------

<該当サイト>
体細胞クローン技術を用いて産出された牛及び豚並びにそれらの後代に由来する食品に係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)についてのご意見の募集
パブリックコメント期間:2009年3月12日~4月10日まで
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_shinkaihatu_clone_210312.html

内閣府 > 食品案全員会  分野別情報 > 新開発食品専門調査
新開発食品専門調査会ワーキンググループ(体細胞クローン家畜由来食品)
http://www.fsc.go.jp/senmon/sinkaihatu/index.html

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クローン動物食品に市民の7割が反対

この3月に、内閣府の食品安全委員会が、クローンの牛や豚を食べても「安全」
とする審議結果を公開し、これについて一般からの意見を募集しました。

当会では「クローン動物の食用化について反対の意見」を提出し、ホームページに
掲載していますが、この程、異例なほど多くの反対意見が寄せられたため、
食品安全委員会で再審議が行われることになったと報じられました。

ALIVE「クローン動物の食用化に反対する意見」
http://www.alive-net.net/bio-ethics/clone-pubkome.html

-----------------以下----------------------

「気持ち悪い」7割批判的 クローン食品に市民意見 
内閣府、調査会で再審議へ
5月27日7時56分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090527-00000110-san-pol

 「クローン食品を安全と結論づけた内閣府の食品安全委員会に、1カ月で172件
の意見が一般から寄せられ、そのうち7割程度が「気持ち悪い」など批判的意見
だったことが26日分かった。
委員会ではこうした意見に配慮して、下部組織の専門調査会で、安全性評価に
ついて再審議を行うことを検討している。
クローンをめぐっては、消費者の違和感や宗教・倫理面から反対論が根強く、
委員会の審議も影響を受けた形になった。(略)」

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 この報道によると、食品安全委員会では年間平均100件以上の食品・薬品
の安全性を審議・評価し、一般からの意見を募集しているそうですが、通常、
意見は数件程度しか寄せられないとのことです。

 従来、意見が少ないのは、意見がないからではなく、意見募集の存在自体を
知らされていないからだと思われます。
 このような意見募集は各省庁のホームページに掲載されますが、毎日チェック
しているわけでもない一般市民は、募集それ自体を知ることもありません。

 さすがにクローン動物の食品化というような重要な問題については、消費者団体
も動物福祉団体も見過ごすことができなかったのでしょう。

 クローン動物の食用化は、単に食の「安全」の観点ばかりでなく、生命倫理や
動物福祉、生物多様性の損失、科学研究の暴走の歯止めといった幅広い視野から、
より多くの時間をかけ、広く一般からの意見を聞き、十分に審議するべきです。

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「アニマルウエルフェア」で畜産改革記事

3月29日に都内で開催された「世界が動く! アニマルウェルフェア畜産への改革」
シンポジウムはたいへん盛況でした。畜産におけるアニマルウェルフェアに関する
一般の関心が前よりも広がってきていることがわかります。
このシンポジウムについての紹介記事が掲載されていますので、関心のある方は
ご覧ください。

「アニマルウエルフェア」で畜産改革
http://hoppojournal.kitaguni.tv/e936226.html

シンポジウム-世界が動く-アニマルウェルフェア畜産への改革
農業と動物福祉の研究会
http://www.jfawi.org/

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アニマルウェルフェアに対応した家畜の飼養管理の指針案

国際的な家畜福祉の動きに対応するため、日本でも国内指針を
作るべく、農水省の委託で家畜福祉検討会が開かれてきました。
初めに、ブロイラー、豚、次いでに肉用牛、採卵鶏、そして
乳用牛について、それぞれの分科会で検討されてきましたが、
このほど、ブロイラーと豚についての指針案が取りまとめとなり、
3月23日の事業推進委員会で決定される予定です。

指針案の作成の過程では、生産者団体が強く抵抗したため、
たいへん弱い内容となってしまいました。残念ながら、国内の
世論がまだほとんどないという背景もこの弱さの要因です。

3月29日(日)には、すでに案内したように、家畜福祉の世論
を作ろうという趣旨のシンポジウムが開催されます。
当会でも協力していますので、関心のある皆様は、ぜひ、ご参加
ください。

---------- 以 下 ---------------

「アニマルウェルに対応した家畜の飼養管理に関する検討会」
第3回事業推進委員会の開催についてご案内します。

<第3回推進委員会>

1 日時:平成21年3月23日(月) 14時~17時(予定)
2 場所:鉄二健保会館 
     東京都文京区湯島3-21-10 Tel.03-3834-4341

傍聴を申込みされる方は「第3回事業推進委員会傍聴」とタイトル
に入れて返信してください。
申込締切日は3月19日(木)13:00とさせていただきます。

申込要領等、詳細は当協会ホームページにてご確認ください。
http://jlta.lin.go.jp/news/kiji/new_news.html

〒113-0034 東京都文京区湯島3-20-9
        社団法人 畜産技術協会
℡ 03-3836-2301    Fax03-3836-2302

---------- 以 上 ---------------

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家畜福祉:飼養管理検討会の案内

「アニマルウェルフェアに対応した家畜の飼養管理に関する検討会」の案内を
ご紹介します。
http://jlta.lin.go.jp/news/kiji/new_news.html

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<第2回ブロイラー分科会>
日 時 : 平成21年2月24日(火) 14:00~16:30(予定)
場 所 : 東京ガーデンパレス「高千穂」(2階) 
     東京都文京区湯島1-7-5 Tel.03-3813-6211

<第2回採卵鶏・豚合同分科会>
日 時 : 平成21年3月9日(月) 14:00~17:00(予定)
場 所 : 鉄二健保会館 5階ホール 
     東京都文京区湯島3-21-10 Tel.03-3834-4341

<第2回乳用牛分科会>
日 時 : 平成21年3月10日(火) 14:00~17:00(予定)
場 所 : 鉄二健保会館 5階ホール 
     東京都文京区湯島3-21-10 Tel.03-3834-4341

傍聴を希望の方は、下記申込要領によりお申し込みください。

(1)傍聴希望者は、FAXまたは電子メールにより、住所、氏名、
  電話番号、FAX番号、(差し支えなければ、勤務先、所属団体)
  を明記の上、お申し込みください。
  電子メールの場合は、件名(「第2回ブロイラー分科会傍聴
  希望」等)をご記入の上、お申し込みください。

(2)申込締切日は、各開催日の前日、16時 必着といたします。

(以下省略)

問い合わせ先
〒113-0034 東京都文京区湯島3-20-9
社団法人 畜産技術協会
TEL 03-3836-2301 FAX 03-3836-2302
E-mail info@jlta.lin.go.jp
担当:新井

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「いのちの食べ方」を考える勉強会

今年は「うし」年、改めて、人に食べられたり皮を使われる動物たちに思い
をはせていきたいと思います。

ドキュメンタリー映画「いのちの食べ方」のDVDを見ながら、人に食べら
れる動物たちや、植物たちの現状について知り、ライフスタイルの見直しを
考えるために勉強会を企画いたしました

この映画は、人間の食料とされる動物・植物の大量生産の驚くべき現場を
撮影したもので、私たちの知らないさまざまな事実を明らかにしています。

日本では、動物問題の中でも最も遅れている家畜福祉について、この機会
に考えてみませんか。

日時:1月30日(金)午後6時~9時
場所:文京区民センター2階C会議室
   (東京都文京区本郷4-15-14 03-3814-672)
交通:地下鉄三田線春日駅、駅上の建物
   地下鉄丸の内線、南北線、大江戸線の後楽園駅各3分、JR水道橋駅8分
参加費:200円
参加申込:ALIVE事務局に電話、メール、FAXでお申し込み下さい。

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